体入(体験入店)の初日初めてついたお客さんに、後日初指名をもらった。その人(Oさんとしよう)40代くらいの小柄な人で、別に指名の人がいて、その日その人が出勤していなかったため、フリーで入っていた。


話した内容は覚えていない。でもキャバクラ研究をしていた私は、キャバクラの「キ」の字くらいはわかっていたつもりで、お客様が喜ぶよう、相手に楽しんでもらうことだけを必死で考えていた。「初めてなんですぅ」「一生忘れないと思いますぅ」とかなんとかを連呼していたのを覚えている。こんなこと言うくらいでお客が喜ぶならいくらでも言うさ。楽しい思いしてもらい、気分よくなってもらい高い金もらってんだから。


最初は口説き無しで2、3回指名してくれた。しかしその後、徐々に外で会うのを求めてきた。「食事しようよー」って。さくらは店外デートは嫌い。お店の外でも演技をしなきゃいけないし、疲れる。疲労が二倍になる。だから、「忙しい」、「別のバイト入れてて今は無理ー」とかなんとかいって、逃げていた。一回外で会うと、キャバクラにいかなくても会えるんだと思い、お店に来なくなる人が多い。そんなの困る。


勘違いしないでほしい。さくらは必死で相手の好みの女の子になれるよう努力をしているのだ。気に入られて何ぼでしょ。おしゃべりな女の子が好きならがんばってしゃべるし、無口な女の子が好きそうなら、聞き役に徹する。当たり前のことなのだ、さくらは演技をしている。もちろん地でしている人もいるけど。


「さくらちゃんにはお客としてじゃなく一人の男としてみてほしいんだ」

こんなメールOさんからもらった。


「無理。」と即答したいの必死でこらえて、「お客さんって思ってあったこと一度もないよ~、Oさんといるといつも自然体だしー、地がでちゃうんだ~☆」とかなんとかいってOさんに返信した。


口説きをしはじめた時からOさんはお店に来なくなった。「お客さんと思われるのがいやだから・・・」らしい、


でも、お客以外にみえませんから!!!

それ以来、口説きしかしてこないので、こっちから連絡をするのをやめた。プロのキャバ嬢さんなら、これからどれだけお店に引っ張るのかとか、そうゆう技術をもっているのだろうけど、さくらには無理だった。。。。。


まぁでも、キャバ嬢が簡単に落とせると思わないでほしい。