キャバクラで働き出して三ヶ月くらいになる。未だ続けている。どうして夜のお仕事を始めたのか考えてみた。多くのキャバ嬢がそうであるように、きっかけはスカウトだった。普段は無視してたんだけど、その日はなぜかスカウトマンが出した名刺を興味ありげに見ちゃったんだ。いつも会うスカウトはスーツ着ていかにもって感じで怖くて無視してたんだけど、上田君?だったかな(今はもういないから名前で)は私服だった、若かった、いわゆる大学生スカウトマン。結構ちゃらかった。別にたいしてかっこいいわけでもなかった気がする。やたら前髪が長くて「前見えんのそれ?」状態だった。きっとあんま自分に自信ないんだろうなって、そう!さくらと同じにおいを感じたんだよね。必死でがんばってしゃべってるのがわかって、思わず名刺にみいちゃった。そしてその名刺を受け取ったが最後、ボーとしてた私はしゃべり続ける彼についていってしまった。(今思うと大して話術があったわけでもなかったきがするけど)事務所の一角に通されお偉いさんと面接開始。


別にさくらは容姿には自信はなかった。むしろ無理だと思っていた、「高い金だしてまでさくらと飲む価値はあるのか?」みたいな。思わず面接で「自分に自信がないです」的な発言をした、さくらのプロフィールの備考のところに、「自分に自信がない」とはっきり書かれていたのを今でも覚えている。でもするかどうかを渋っているさくらに面接官は店の質の高さ、面接通る厳しさを、切々と説いていった。いつのまにかその日に体験入店をすることになってしまった。

すべてが初めてだったのでプロフィールも何偽りなく言ってしまった。今思うと、適当にごまかしておけばよかった。あとあと面倒になってくることをさくらは気づいていなかった


そのまま直でお店に行きそのまま体験入店へ。ドレスを貸してもらい、ヘアメイクを済ませ。さくらのお水初体験☆がはじまった。初めてついたお客さんを今でもさくらは覚えている。初めてついた人だからっていうのもあるけど(その日何卓もついたけど、後の人は覚えてない)のちのちその人から初指名をもらったからでもある。その人についても後々書いていきたいな。まあ、今ではほとんど連絡は取ってないけど。


夜の仕事に興味がなかったわけではない。むしろ大有り。女の子に生まれたならではの仕事。何事も経験。給料は普通のアルバイトの数倍。ハイリスク&ハイリターン。


はじめる理由は十分だよね。でももっと別の理由がほかにあった。それはまた明日。


さーて戦闘準備開始しようかな。ってことで今から夜のお仕事行ってきます。