微笑みかける君。
無邪気に話しかける君。
頑ななのは私のほう?
ほどけてしまいそう。
The love seed sent out buds, I found.
微笑みかける君。
無邪気に話しかける君。
頑ななのは私のほう?
ほどけてしまいそう。
今日、夢の中に現れた君。
今日、現実には逢えなくなってしまった君。
沈黙を守る、鳴るかもしれなかった電話。
為すすべもなく、痛む胸。
よかった。
やっぱりそんな理由だったんだね。
安心したよ。
どうして教えてくれなかったの?
約束してくれたと思っていたのに。
近くにいたのに君に逢えないなんて。
いくつかの問いから選んで返されたその言葉。
おどけたようなその語調からは何を読み取ればいいのだろう。
直接訊きたいのに。
もどかしさが募る。
今日はゆっくり話す時間がないのは分かっていたけれど。
帰り際に立ち止まり、隔てるガラスを開け、物言いたげな顔をして。
結局何も発さずに君は帰ってしまったけど。
ねえ。何を言おうとしたの?
答えてはくれないの?
待ち合わせてたわけではないけれど。
すれ違ってしまった。
帰り道。やっと向き合えたのに、
他の人の前でまっすぐ君を見つめるのが怖い。
見返す君の視線を避けてしまう。
一度叶ってしまった願い。
続かないと不満と不安にすり替わる。
見えそうで見えないところに、君が残したしるしも消えてしまった。
夢のような一夜が、夢であったかのように思ってしまう前に。
次の記憶ができることを。
大勢の中にいる君は遠い。
私はあの人たちと並べない。
二人きりの時のような柔らかな時間は過ごせない。
分かっているはずなのに、届かなくて焦ってしまう。
君が決めてくれた約束が叶うのを待っている。
君が口にすれば、甘い声で囁けば、
あまり好きではない自分の名も、
魔法の言葉のように心地好く聞こえる。