長編小説第2弾です。

この作品はなおが中学?の頃に書いたもので、
実家に帰ったときに持って帰ってきました!

紙からテキストファイルに書き直し、
ここで出していきますね!
全210ページの恋愛学園シナリオとなっております。

15話位にわけて連載していきます。
途中15ページ位なくなってるわけですが、
リメイクして話がつながるように書いていきます。

中学に書いた小説なので文章が所々おかしいですが、
気にせず!


シナリオここから↓
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目の前には、大きな校門がある。
校門の横には西ノ宮第四中学と看板が貼り付けられている。
校門を潜ると、サワサワと風に吹かれて舞い散る大きな桜の木がある。
そう。
今日からあたしの高校生活の始まりの日。

あたしの名前は高田恵利菜。
3月21日生まれの15歳、ピチピチの高校1年生。

将来の夢は。
・・・
恥ずかしいんだけど。
ありきたり?かもしれないけど。
お嫁さんになって、好きな人と毎日一緒に暮らすこと・・・かな?

あたし・・・
まだ1回も恋愛をしたことがないの。
中学の頃も告白されたこともないし。
あたしって、あまり可愛くないから。
仕方がないよね。

性格はおとなしい方だったから、男の子とあまり会話もしなかった。
だから好きな人も出来なかったのかな?と思う。

でもね。
この高校生活では、変わろうと思ってるんだ。
いっぱい男の子とおしゃべりをして。
仲良くなって。
恋愛をしてみたいな。

「えっと・・・あたしの教室は・・・」
張り出されているクラス表から、自分の名前を探す。
「あった。D組か」

1年生の校舎に入り、D組を探す。
この学校の1年生のクラスは、Aから始まってF組まであるみたい。

順に過ぎていくクラスを眺めながら、D組へと向かう。

教室の前につくと、思っていたより中から声が聞こえてくる。
一呼吸おいて、教室の横開きなドアを開ける。

ガラガラガラァ。
教室をぐるっと見渡すと、女の子より男の子の方が多いように見えた。
男の子達はバラバラに座っていたり友達と思われる男の子とおしゃべり
していたりしているみたいだけど。
女の子はみんな固まって話をしているようだった。

黒板に張り出されている座席表を確認し、自分の席へ向かい、腰を下ろす。

すると。
さっきまで固まっていた女の子達があたしを取り囲むようにして集まってきた。
そんな光景にびっくりして、ちょっと焦る。

そんなあたしを見て、正面にいる女の子が声をかけてきた。

「ねぇねぇ。どこの中学から来たの?」
「西ノ架空中学だけど・・・」
「へぇ。あたしの学校に近いね。あたしは東ノ架空中学だよ」
「わぁ、そうなんだ。結構近いね!」

初対面だけど、思ったより会話が弾む。

「自己紹介まだだったね。あたしの名前は加藤美恵。よろしくね」
「あたしの名前は高田恵利菜。よろしくね」

加藤さんの横であたしを見ている子が加藤につっこみを入れる。

「美恵だけしゃべってるしー。ずるーい」
「ごめんごめん。紹介するね。この子が山下千秋さん。その隣が宮沢江美さんで、
 その隣が池田美千子さん。その隣が文山小百合さんで、その隣が
 小林恵さんだよっ」
「えっと・・・急にいっぱい自己紹介されても・・・」
「ん?覚えられないって?」
「う・・・うん」
「まっ、友達としてこれからよろしくね」
「うん!」

あたしは大きな声で返事した。
嬉しいな。
教室に入るなり、直ぐに友達いっぱい出来ちゃった。
名前と顔覚えるのが大変だけど。。。

こんな調子で、彼氏も出来たらいいな・・・・
なんて。

いったい、本当の恋愛ってどんなものなのかな?
心が張り裂けそうになるくらい嬉しいもの?
それとも。
なんのかな?
まだわかんないや。

でも、そう思うとわくわくしちゃう。
早くわかるようになりたいな。


「あ、恵利菜ちゃん。先生が来たよ」
はっ。
周りに取り囲んでいたみんなは直ぐに自分の席へ戻っていった。

教室をぐるっと見渡すと。
さっきまであいていた席も全て埋まっていた。

先生は入ってくるなり、自己紹介や出席を確認している。

そんな中。

トントン・・・

ん?
誰かが後ろから背中をつついてくる。

後ろを振り向くと。

ニコッ。
スマイルを飛ばしてくる加藤さんだった。

「ねぇねぇ、オリエンテーション一緒になろうよ!」
「えっ?オリエンテーション?何それ?」
「なにそれって今、先生が言ってたじゃん」
「ごめん、話聞いてなかったんだ」
「もうー。恵利菜ちゃんって、聞いてそうで聞いてないんだね」
「ごめーんっ」

ポリポリと頭をなでながらごまかす。

「ところで、1グループ何人なの?」
「本当に全然話聞いてないのねぇ。8人って言ってたよ」
「そうなんだ。男の子も混ざるのかな?」
「ううん。女の子と男の子は別のグループみたいだよ。女の子は少ないから、
 女の子全員が1グループみたい」
「そっかそっか。じゃあみんなと一緒に楽しめるね」
「そうだねー。すごく楽しみー」

加藤さん、すごく楽しそう。
積極的で明るくて。
あたしにとって、頼りになる人に思えた。

・・・
「起立!」

ガラァッ
先生の号令とともに、みんなが立ち上がる。
あたしもあわてて立ち上がる。

「礼!」
みんなが先生に礼をする。

「それでは、先生が戻ってくるまでそのまま教室にいるように」

そう言い残し、先生は教室を後にした。

先生が教室からいなくなった数秒後には、教室がざわめき始めた。

加藤さんがまた腰をツンツンしてくる。
あたしが振り向くと、直ぐに質問してきた。

「ねぇねぇ恵利菜ちゃん。彼氏いるの?」
「えっ!」

聞かれた瞬間。
ドキッとした。
「いいじゃんー。教えてよー」
加藤さんは積極的に聞いてくる。

「加藤さんこそ、彼氏いるの?」
ついつい質問返ししてしまう。
「あたし?いると思う?」
「うん。だって、すごく美人だし」
「そうかなぁ。でも恵利菜ちゃんだって可愛いじゃない。あたしより恵利菜ちゃんのほうが
 男の子には人気あると思うよー?ほら」

加藤さんがあたしから斜め前の席へ視線を変える。
その視線の先をたどっていくと。
目線があった男の子がいた。

その男の子は直ぐに視線をそらした。
慎重はまぁまぁ高そうで、センターわけのサラサラしてそうな
綺麗な髪をしてて、まるで女の子のような綺麗な顔した男の子だった。

「ねっ。恵利菜ちゃんをずっと眺めていたでしょ?」
小声で加藤さんが声かけてくる。
「きっと、たまたまこっち向いてただけだよー」
「そうかなー?ねぇ、恵利菜ちゃん」

加藤さんが真剣な表情に変わる。
「これって、一目ぼれされたんじゃない?」
「えっ!?そんな」
あたしの顔が真っ赤に染まる。

「あっ、恵利菜ちゃんてれてる~」
「そっ、そんなことないもん!」

すると、加藤さんが何かひらめいたような表情をして。

「わかった!」
「わかったって、何が?」
「絵里奈ちゃんって、付き合ったことないでしょー」
「え・・・どうしてわかったの?」
「だって、顔にそう書いてあるもん」
「どこどこっ」

あたしは顔中手探りで探す。
「あははっ!絵里奈ちゃん面白いね!すごく気に入っちゃったよ!」
「あはははは・・・加藤さんは付き合ったことがあるの?」
「加藤さん、じゃなくて美恵でいいよ」
「美恵ちゃんね。うん、わかった」
「付き合ったことかー。あったことはあったねー」
「そっかぁ。付き合いってどんな感じなのかな?」
「んー・・・」

美恵ちゃんは難しそうな顔をする。

「まぁ、付き合いって大変だよ」
「そうなの?」
「あたしの場合は振り回されて疲れたてたって感じだったかな」

そう言って凄く悲しそうな表情に変わる。

「美恵ちゃん。ごめんえ、言いたくない事言わせちゃって」
「ううん、いいの。なんか恵利菜ちゃんと一緒にいると面白いし、
 落ち着くよ」
「落ち着くの?」
「うんうん。あたしさぁ、絵里奈ちゃんと友達になれて嬉しいよ!
 親友よろしく!」
「あはは・・・ありがとう」

なんか。
そういうこと言ってくれて、すごく嬉しい。

ガラガラッ!
「さぁ席につけよ」
何かプリントを持って先生が戻ってきた。

各列の先頭にプリントを配布する先生。
先頭の人が次々に後ろの人へプリントを回す。

プリントを見ると、オリエンテーションのプリントみたい。

全員にいきわたった事を先生は確認し。
「えー、オリエンテーションの話なんだが修正がある。
 先ほど8人でグループと言ったが、16人で1グループとする。
 女子は4人ずつ分かれるか8人セットかどっちがいい?」

美恵ちゃんがすくっと立ち上がり、ピンと手を伸ばす。
「8人全員がいいでーす」

と、さすが積極的。

「そうか。じゃあ、どっちの男子グループとなるか決めてくれ」

先生の声の後、一人の男の子が立ち上がった。

「じゃあさ、俺たちと同じグループに入らね?」

美恵ちゃんはその男の子に即答する。

「うん。いいよ別に。じゃあよろしくね」

いつの間にか美恵ちゃんは女の子グループのリーダ的存在になっていた。

「よし、じゃあ二人とも座って。えーと、グループメンバーを言うから
 忘れないようにな。みんなに分かる様、呼ばれたら変事するように」

そういって先生は2つのグループメンバーを言い始めた。
ぼーっとしながら呼ばれるメンバーを見ていると、
さっき目があった男の子も同じグループという事に気がついた。

あたしがその男の子を見ていると、こちらを振り向き。
にこっ!
スマイルを飛ばしてきた。

ヒャーー!
思わず直ぐに目を背けてしまった。

「ほら、恵利菜ちゃん」
「へっ?なに?」
「何ってまた聞いてなかったの?」
「あ、ごめん。聞いてなかった」

それどころじゃなかったよ。
あんな暖かいスマイル急に飛ばされたら何だか照れちゃうよ。

「恵利菜ちゃん、何照れてるの?」
「えっ!照れてなんかないよ!」
「そう?だって顔赤くなってるよ?」
「えぇ!うそうそ」

あたしはすぐに頬へ両手を当てると。

「まさか、俺を見て赤くなってんの?」

後ろから話に割り込む男の子の声。
振り向くと、さっき一緒のグループになりたいと立候補した
男の子だった。

「ちっ違うわよ。ちょっと熱っぽいだけ。残念でした」

必死に弁解する。

「ちぇ。違ったか。つまんねーの。名前、恵利菜ちゃんだっけ?」
「うん。そうだけど」
「同じグループだし、よろしくな」
「うん」

いきなり下の名前で呼ばれると、何だか照れちゃう。
中学の時はそういう男の子はいなかったし。

「・・・へぇ、恵利菜って言うんだ。いい名前だね」

正面を向いていたスマイルを飛ばしてきた男の子が、
こちらを向いて話しかけてきた。

「・・・どうもありがとう」

話横から聞いてるとか、何かちょっと怖いよ!

「こら!そこ!先生の話はまだ終わってないぞ!」
「はいはーい」

先生が怒り始めた。
立候補してきた男の子は適当な返事を先生に返す。

先生は再びグループメンバーの紹介を始めた。

そんな中、後ろから美恵ちゃんが小声で話しかけてくる。

「ねぇねぇ。あのスマイル君。なかなか格好良いじゃない?
 付き合っちゃえば?」
「そっ、そんなぁ・・・」

美恵ちゃん、大胆発言すぎてびっくりする。

「でもさぁ、あの子ってやんちゃっぽい顔してるけど、
 何か大人しそうだよね」
「そう?」
「うん。女の子と付き合ったことは1回あるかないかだと思うなー」
「そうかなぁ」

わたしが付き合ったことないからさっぱりわかんないや。

バンッ!
びっくりして先生の方を見ると、先生もこちらをにらんでいた。

「そこの2人、静かにしなさい」
「はい。すいません」

謝ると、先生はまた話の続きをはじめた。

オリエンテーション。
あのスマイル君とも一緒に行動しなくちゃいけない。
もし。
もしだよ。
告白とか・・・
されちゃったらどうしよう!
ちゃんと断る事が出来るのかな。
どうしようも出来なくて、”はい”て言っちゃうのかな。
そう思うと。
何だか怖い。

オリエンテーションに行きたくないー。
考えすぎかな。
変なことを考えちゃうとその事しか考えれなくなっちゃうよ。

・・・
そんな事を考えているのもつかの間。

ついに、オリエンテーションの行く日がやってきたのです。



続く。