どちらもストレスが原因だが、体に出るのが心身症。心に出るのが神経症。



-概要-
神経症は、誰もが生活する上で感じる不安の延長上に起こる心の病気。5つの典型的症状があります。


1.強い不安感により落ち込む状態。
呼吸が苦しくなったり、パニック発作を起こすこともある。
2.怖い状態。
特定恐怖、外出恐怖、対人恐怖、疾病恐怖(心気症)など。
3.脅される状態。
強迫・解離・転換とあり、強迫は特定の動作を何度も確認してしまう。解離は記憶や意思を失ってしまう。転換は、意思とは無関係に体が麻痺してしまう。
4.環境反応
急性ストレス障害、適応障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の3つがあり、ショッキングな事件・事故などが引き金となる。
5.妄想。
誰かが自分を中傷したり、悪意をもたれていると思い込む被害妄想。夫婦間で互いの浮気を疑うのは嫉妬妄想。



-概要-
心身症は、ストレスによってダメージを受けた心が原因となって体に様々な不調や悪影響が起こる病気。


例えば、「緊張するとお腹が痛くなる」等で自律神経(交感神経、副交感神経)が混乱を起こしホルモン分泌や免疫系の働きまでも混乱させてしまいます。これらが齎す異常範囲は多岐に渡り、循環器系、呼吸器系、消化器系、目、耳、鼻、皮膚、婦人科領域、高血圧、狭心症、心筋梗塞、気管支喘息、インポテンス、アトピー性皮膚炎

、円形脱毛症、月経異常などで、全身のどこに病気が現れても不思議ではありません。


参考文書:

「心」の専門家になる!臨床心理学のはなし。 著:山本和郎