決意。
家に帰ると、鬼のような形相の両親。
「あんた・・・、とんでもないことしてくれたわね!!」
と怒鳴り散らされた。
手には私の書いていた日記が握られていた。
「日記を見たの!?
そっちも酷いじゃん!」
と泣きながら訴えるが・・・、後の祭りというものだ。
捕まれた証拠の方が遥かに重い。
「お母さんは、前日にあの子にお願いしていたのよ!
『高校生に合ったお付き合いをしてくださいね』って!!
それが何よ!
その翌日にだなんて!!」
怒り狂った母には取り付く島もなかった。
もちろん、父も同じ。
2人とも、
「あんなやつとは別れろ!」
の一点張りだった。
そして、
「別れなければ、あいつの店に電話して辞めさせてやる!」
と脅された。
私はこれほどに自分の無力さを呪ったことはない。
私が親の庇護の下にある身だから・・・。
セックスなんて、付き合っていく上では高校生同士でも当然にあるものではないのか?
そう言った私の言葉も、両親には届かなかった。
「相手は24の分別もあるだろう大人なのに!」
その一言で片付けられた。
「あいつを店から追い出すか、あんたが別れるか、どっちにするの!?」
と母から詰め寄られ・・・
私は別れると告げたのだった。
迷惑はかけられない、そう思ったのと、両親のあまりに激しい剣幕に押されたのだ。
もちろんその後は、母から電話を入れ、激しく罵ったあと、別れることを宣告された。
隠れて会うことがないように、当分の間は学校に迎えに来られることも約束された。
思考回路の回らない私は、その条件も飲んだ。
というか、飲まされた。
その晩は、一睡もできなかった。
そして、ある想いを胸に、学校に行くフリをして、家を出たのだった。
恐怖。
しばらくは平穏な日々が続いていた。
初体験のことを友達に話したり、晋也とデートしたり。
そして、ある日、晋也と一緒に居るときに、母から電話がかかる。
「今、どこにいるの?
今すぐ帰ってきなさい!!」
と。
私は何のことだかさっぱり分からなかった。
何を怒っているのか、どうして怒られなければならないのか。
そして、その瞬間、あることを思い出して、背筋が凍った。
「手帳を忘れてきたかも・・・。」
と震える声で晋也に告げた。
そう、手帳とは、私が日記をつけていた、その手帳だった。
あれが母の目に触れたのなら・・・。
そういう関係にはなるな、と何度も母には念を押されてきた。
でも、どうしても自然の摂理で、そうなってしまった。
今までも私の手紙や、携帯を隙あらば見ようとしてきた母。
日記があるのならば、当然手に取るだろう。
考えただけで震えが止まらなかった。
「どうしよう・・・。」
とすでに半泣きの私をきつく抱き締めて、
「もし、何かあっても、俺はるるのことが好きだから。
大丈夫だよ。」
と力強い声に、支えられながら、私はとりあえず家に帰った。
そして家には、予想通りの結果が待っていたのだった。。。
初体験。
今日はとうとう前から約束していた日。
エッチする日を約束してるのもなんなのだが(^-^;
私はこの日を、不安もあったが、大部分を期待で迎えた。
もちろん念入りに身体のお手入れもした。
うーん、女子高生、気合入ってます。
で、体育祭の代休だったので、昼間から待ち合わせをしてホテルへ。。。
初めてのラブホテル。
部屋が広い!!
ベッドが大きい!!
ぐるぐると部屋を見回った。
始めは2人でテレビをゆっくり見て、普通におしゃべりをしていた。
その間も私は緊張しっぱなし(*_*)
さすがにね。。。
でも、晋也のことが好きだったし、もー、どうにでもなれ!!ってなもんで(-_-;)
時間が経って、
「こっちにおいで。」
と手を引かれてベッドへ。。。
テレビを見たりして、緊張が大分ほぐれていたが、さすがに身体が固まった。
そのままベッドに押し倒されるような形になって。。。
後はご想像にお任せします☆
というか、緊張のあまり、記憶がほとんどない。。。
ただ、痛かったのと、
「あぁー、これで大人になったのかー。。。」
という変な満足感?があった。
嬉しくて涙が出る、とかはなかったなー。
そのままの勢いで2回戦までがんばってしまいました。
痛かったんだけどね。
でも、あんまり
「痛い!」
とか言うと雰囲気がそがれるかと思ってひたすら我慢していた。
そして、夕方までいて、家に帰った。
今日晋也とデートだというのは母には言っていたので、
「ただいまー。」
と何食わぬ顔をして帰った。
「あら?
あなた、何だかお化粧が落ちてるんじゃない?」
と言われてドキドキしたが。
(当時はファンデーションはしていたので。)
そして、その夜、この一大事を私は日記を書いた。
当時、半年くらい日記をつけていたので。
そして、この日記が母の目に触れて、大変なことが起きるのだ。
体育祭。
付き合いを始めて1ヶ月。
私たちは週に2、3回会うようになっていた。
走り出した気持ちは止まらなくて、いつでも会いたいと思うようになっていた。
5月。
私たちの高校では体育祭がある。
私は友達に引きずられて、応援団のチアガールというものをすることになった。
4月から毎日の練習。
「練習が遅くまであって大変で・・・。」
と嘘をつき、終わったあとに晋也に(このころはもう呼び捨てだった)会うのもしばしばだった。
それで週2、3回会えていたのだが。
母はきっと、信用半分、疑い半分の気持ちだったと思う。
2人で会う機会が増えて、もちろんキスもしたし、身体に触れることも多くなっていった。
最後の一線は超えないにしても。
私は好奇心旺盛な17歳。
性に対しても、もちろんそうだった。
特に私はそういった部分に興味を持っていたから。
身体に触れられて、反応する度に、彼に抱かれたいと思う気持ちは大きくなった。
そして、互いに理性のタガも外れていく。
体育祭の翌日、月曜に代休になる私。
その日に結ばれる約束をしたのだった。
さすがにそれは親には内緒だった。
そんな想いを抱きながら迎えた体育祭。
両親と、晋也が見に来てくれた。
母親は同じビデオ屋に行っていたので、晋也の顔も、付き合っていることも知っていた。
そこで出会った母は晋也に、
「くれぐれもるるは高校生なのだから、それに見合ったお付き合いをしてくださいね。」
と釘を刺したらしい。
今思えば、高校生でも普通に思いが通えばセックスもしているし、周りにもそういう子は何人もいた。
そして、そういう友達に憧れも抱いた。
しかし、母の言ったこの一言で、とんでもない修羅場を迎えることになることは、知る由もない。
体育祭を無事に終えた私は、翌日に訪れる約束に、期待を馳せていた。
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このブログを書き始めたからか、昨日、偶然晋也に再会してしまいました。
言霊でしょうか?
2年ぶりの再会に、昔の気持ちを思い出して、胸がいっぱいになってしまいました。
緊張のあまり、言葉もロクに交わせませんでしたが。。。
彼と付き合った期間は3年間。
いい思い出も、辛い思いでも、たくさんもらいました。
これからも少しずつ、思い出して、文章にしていければいいな、と思います。
今までは、記憶を封印させて、なかったものにしていました。
しかしそれらは全て、私を成長させたものですから。。。
がんばっていくので、見守っていてください(*^_^*)
お付き合いスタート。
学校が終わってから毎日夜の電話。
初めてのデートから1週間、それが日課になっていた。
そのことも律儀に母親に話をしていたバカな私。
もちろん猛反対にあった。
そのことを正直に晋也くんに話すと、
「そっかー、まぁ、俺の歳もあるし、るるちゃんも高校生だし、しょうがないのかな。
でも、俺はるるちゃんが好きなんだ。」
と言われた。
もちろん彼の気持ちはとっくに分かっていた。
それまでの電話で、そういうことは何度となく言われてきたからだ。
好きだ、とかかわいい、とか言われてその気になってしまった私。
もう自分の気持ちも止められなかった。
「私も・・・。」
とそれだけ言うと、
「じゃあ、付き合ってくれる?
時間が経てば、きっとお母さん達も許してくれるよ!」
という晋也くん。
そんな楽観的な考え方は、後になって打ちのめされることになるのだが。
私たち、少なくとも私には何も分かってはいなかった。
久々にできた彼氏。
これまでに付き合った人は何人かはいたのだが、その頃の恋愛は、両思いに毛が生えたようなものだった。
そんな恋愛しかしたことのなかった私は、周りの友達の彼氏の話を聞いて、私もあんな恋愛がしてみたい、と夢を見ていた。
年上、しかも7歳も上の彼氏。
私はこれから始まる恋に胸を躍らせていた。
しかし、それはすぐに予想外の激しく、厳しいものとなるのだった。
ドライブ。
初めて電話をした、その日曜日、私は晋也さんとドライブにいく約束をした。
季節は、春。
いい気候だった。
晋也さんが飼っているぷりんちゃん(ウサギ)と共に、車で1時間ほどの距離にある山へと出かけた。
私は出かける前に、色々と緊張していた。
「年上だから、いきなりホテルに連れ込まれるかも・・・。」
とかね(-_-;)
それでもいいかと思っていた、性に好奇心旺盛だった当時の私。
知識だけ上回って、妙に期待だけを持っていた。
マセガキですil||li _| ̄|○ il||li
でも、実際に遊んだらそうでもなく、普通に山でぷりんちゃんと戯れて、日の暮れる前に家に送ってもらった。
「キスくらいはされるだろう。」
という私の期待を裏切って?触れたところといえば、別れ際の握手くらい。
「また、遊んでね。」
という晋也さんの言葉と、予想外の紳士的な態度で、私は急速に彼への想いを深めていった。
恋に恋する年頃だった私にとって、彼の存在が大きくなっていくのを感じていた。
そして、私は当時、バカみたいに親に何でも話す娘だった。
もちろん、この日のデートのことも、親に報告をした。
私は長女。
しかも親が2度も流産した後に産まれた子供だった。
その親、特に母親が、私にものすごい期待をかけていたことを、この後に思い知ることになる。
電話。
自宅に帰って、渡されたメモをもう一度見直す。
そして、電話をしようか、しまいか、悩んでいた。
「からかわれているだけだったら?」
「もし、電話をして、何を話すというのだろう?」
そう悩んで日々を過ごしていった。
そして、3日経ったある日、
「悩んでいてもしょうがないし、電話してみよう!」
と思い立って、当時持っていたPHSから、渡された彼の携帯番号へと電話をかけてみることにした。
プルルル・・・。
「はい、もしもし。」
聞きなれた店員さんの声。
受話器を持つ手が震えた。
「あ、あの、○○(苗字)ですけど・・・。」
震える声でやっとそう言うと、
「あ・・・!
こんばんわ!!」
と電話の向こうで嬉しそうな声。
何を話すんだろう?と悩んでいたのが嘘のように、会話が弾んだ。
ビデオ屋の店員さんの彼、こと晋也さん(仮名)は、歳は私の7歳上の24歳。
って24!??
当時17歳だった私にとっては充分に大人の男の人だった。
「初めて見たときからかわいいと思ってたんです。」
と言われて、
この人、目がおかしいんじゃなかろうか・・・
とか内心思った。
コンプレックスの塊だった私には、その言葉が不思議でならなかった。
でも、言われなれていない分、とても嬉しかった。
誰かに自分を認めてもらうことがこんなにも心に響くとは。
その時、この人と恋をする予感を感じた。
我ながら単純すぎて、今となっては笑ってしまうのだが。
「今度、ドライブにでも行きませんか?」
という彼の誘いを断る理由はなかった。
車を持っているというだけで大人に見えた。
そして私は、恋に落ちて、いや、堕ちてゆくのだった。
電話番号。
高校が終わって放課後、私はいつものレンタルビデオ店に行った。
この頃になると、店に入る前に、
「今日はいるのかな?」
という気持ちになっていた。
「いた・・・」
自動ドアをくぐると、少し目が合ったような気がした。
私の心臓はどきどきしていた。
CDを見ながら店内をぐるぐる回っていると、
「すみません!」
と声を掛けられた。
振り返ると、いつも不審な動きを見せていた店員さん。
私は胸が高鳴った。
そして、彼はこう言った。
「あ、あの・・・、
お友達になってもらえませんか!?」
多少予期していたこととはいえ、驚いたことは事実だった。
そして、嬉しかったことも。
「はい。。。」
私はそう即答してしまった。
「これが僕の電話番号なので、よかったら電話してください!」
と手渡された1枚のメモ。
そこには彼のフルネームと、携帯の番号が書いてあった。
私はうまく返事もできないまま、そのメモを受け取り、気恥ずかしくなってしまったため、そのまま逃げるように店を後にした。
そして、このメモから、全てが始まり、私の環境を大きく変化させていく。
店員さん。
いつも同じ店員さんが私の接客をする。
初めは、自意識過剰じゃないかと思った。
なぜなら、私は決して美しい容姿とは言いがたかったからだ。
しかし、同じ店員さんだと気付いてから、1ヶ月。
彼がお店に居るときは、ほぼ100%、私の接客をしてくる。
???
その人は、中肉中背。
ま、言ってみれば、どこにでもいるような男の人だ。
昼間にしかいないから、学生、ではない。
でも、20歳くらいに見えた。
ルックスは、なかなかに私の好みだった。
というかメガネが・・・!
私はメガネフェチなので。
恋愛というものにしばらく縁がなかった私は、急速にその人のことが気になるようになる。
ちなみに今、同じことがあったら、即効でビデオ屋さんを変えますね(-_-;)
怖いし。。。
あの頃は恋愛というものに飢えていたのと、自分を好きになってくれる(かもしれない)人がいるんだ、ということで舞い上がっていたんでしょうね。
そしてそんな日が続いたある3月に、その人から声を掛けられることになる。。。
初めての、恋愛。
それは7年前。
私は高校生だった。
分に合わない進学校に進んだため、勉強もイマイチ、容姿もイマイチ。
身長165センチ、体重60キロ。
決して痩せている部類に入るわけでもなく、かと言って、かわいくぽちゃっとしているタイプでもなかった。
ようは、ただのでぶ( ̄Д ̄;
ま、何をするにもぱっとしない高校生活だった。
私は幼い頃から、とりたててモテた経験もなく、両親が与えてくれたどろどろとした愛情に溺れていく日々
それが窮屈だと思っていても、そこから飛び出す術も持たなかった。
片思いの男の子はいたが、彼女ができたり別れたり。
それを見て涙したりと、いたって普通、いや、それ以下の地味な高校生。
しかし、それが急に色を変えて私の人生のレールを変えていく。
いつも行くビデオ屋さん。
当時17歳だった私は、面白くない日々を音楽で発散させようとする。
バンド系のアーティストにハマった私は、帰り道の半分を近所のレンタルビデオ店で過ごした。
で、ある日気づくことになる。
同じ店員さんが、いつも不自然に接客していることに・。
