フトアゴヒゲトカゲって
ちょっとポッチャリしてるほーが
かわいい
私もそう思ってました


でも、健康なポッチャリ具合と
病的なポッチャリ具合がある

大切な子達を喪い、学びました

皆さんのフトアゴヒゲトカゲ飼育の参考に
少しでも永くフトアゴちゃん達と
過ごして頂けるように
初代ママのチャイティーちゃんの
お話をしたいと思います、長文です
我が家の初代フトアゴ

ひなじくんのお嫁さんにとJRSで
アダルトサイズでお迎えしました



左 ひなじ 右 チャイティー
購入してすぐハーネスを付け
一緒にJRSの会場を巡った事を
よく覚えています

お見合いも大成功!

そんな、チャイちゃん
首に怪我がありました

会場に連れてきてケージに入れる時
擦ってしまい
首元に怪我をさせてしまったとの事
ウロコが剥がれグジュっとしてました
私:今何歳くらいですか?
普段の主食は何ですか?
店員さん:よくわかりません
詳しく無い方の様子

でも目があった時から
どーしてもこの子が気になって
『治療しながら育てます』と
我が家にお迎えしました

塗布しながら繁殖に挑みました
この時は特に通院しませんでした
もう一つ、気になっていたのが
あご下のたるみ
おデブちゃんだからかなー?なんて
思いながらも、こんなになるもの?と
いつも疑問視していましたが
聞ける人にも、情報にも行き着けず
産卵~卵の保温とバタバタして居た頃
首の怪我に合わせ、交尾でついた怪我も
悪化して、かさぶたが盛り上がって来ました
餌食いは良かったんですが
産卵後に激しく水をガブ飲みして吐いたり
産後の立ち上げにと初めて与えた
ピンクマウスを吐き戻したり。
そんな事もあり病院に行きました
吐き戻しの後、餌食いは良好だった為
そこは特に心配ないとの事
怪我のかさぶたは、バリバリ剥がされ
痛そー
チャイも暴れて怒って

顎をグレーに染めてて



私:元に戻りますか?
先生:完全に元通りの色や質感には
ならないけどウロコは再生します
薬が浸透するようにかさぶたを、剥がす
との事。少しホッとしていた所に
先生:この子の背中、いつもこんな色?
私:お迎えした時から左右対照に
黒っぽいところがあったので
模様だと思ってました
先生:気になるので培養検査します
先生的気になる所のウロコを剥がし
培養トレーに入れて保管とのこと
1週間後、検査結果は、真菌症
培養のトレーの中でボーボーに
生えているカビ
怪我の治りが遅かったのも病気の所為もあり
首元の怪我からも菌が繁殖
全く気にしてなかった背中の左右にある
黒っぽい箇所も全て真菌に侵されてる
との事でした
真菌症の見分け方は、
色の変化だそうです
いつもと違う!
模様と違う場所が
急に黒ずんで来たら
注意が必要だそうです
この時、太りすぎも見た目で指摘され
真菌症対処でかさぶた剥がしと、塗り薬
食生活の見直しがはじまりました
先生曰く
フトアゴのアダルトは
カルシウムをかけた
野菜さえ食べれていれば
充分育つ
※カルシウムだけは
不足する為、添加が必要
アダルトに
多量のコオロギ給餌は
毎日ステーキだけ
食べ続けている人間と同じ
人工的な物よりも、
本来自然界で得られる
餌の方が、個体の免疫力
増加にもつながる
給水は大事、
自力で飲めていない子が多い
スポイト給水や
温浴給水で必ず目で確認する
太らせない
※ハナ呼吸が追い付かず
クチ呼吸している場合は
要注意
そんな説明を、受けました
それまでにも1年半
フトアゴひなじを育てて居ましたが、
餌を食べてる姿に安心する

成長も嬉しいし、コオロギ大好き



って事でかなりコオロギの比重が高い
給餌となってしまっていました。
当時はフタホシ活餌だった為
切らすとフードもガンガン与えてました。
置き水してましたが
飲んでるか?までは未確認。
特に飲ませる行動はしていなかった。
愕然としました、無知なばかりに
フトアゴちゃんの身を削ってしまった
完全に飼い主の私の怠慢だったと
はやく病院へ行くべきだったし
もっと学ぶべきだったと後悔

そこから
我が家のフトアゴ野菜中心生活!

スポイト(水挿し)を使用し

口元ポタポタ作戦←この辺の方法は
また別に『給水』コーナーで
詳しくお話ししますね
そんな中で先に逝ってしまったのは
ひなじ君でした

ひなじ君のお話しは別途『病例』で
詳しく書きます
で、チャイティーちゃんは
首の怪我は中々治りませんでしたが
診察の結果は改善はされているとのことで
お薬の塗布を続けて居ました
背中の黒ずんだカビの箇所は
そこだけ脱皮して、丸く皮がはがれ
少し色合いも戻って来ました
ご飯はワーム類は一切止めて
コオロギも、1週間2、3匹に抑え
小松菜、チンゲンサイ、カボチャ
メインで、たまにリンゴやイチゴを
ひとかけら混ぜたご飯に、
必ずカルシウムをかけて与えていました。
温浴もぬるま湯35度前後で足し湯しながら
長め、深めにバスタブで泳がせて運動させ
温浴中での給水も確認して
温浴しない日は水挿しでポタポタ作戦で
飲ませていました。
クチ呼吸はたまに見られましたが
回数は減ってきていました
順調に治っていると思っていたある日
真っ黄色の排泄をしました。
人間でいう、ビタミン取りすぎた時の
尿の様な黄褐色の液体です。
本来、フトアゴの尿は尿酸で白いため
明らかにおかしい!と病院へ駆け込みました。
血液検査の結果
カルシウム値や脱水はないものの
肝臓の数値が異常で
正常に機能出来ていない

感肥大との事でした。
肝臓のお薬の処方を受けました
水溶性のスポイトのようなボトルに入っていて
数滴ずつ、飲ませるお薬
本人には苦かったのか、
そのまま口元に垂らすとイヤイヤして
飲んでくれませんでした。
ご飯に混ぜたり、100%のリンゴジュースに
混ぜて与えたりしました。
でも、だんだんご飯を食べる量も
減ってきてしまいました
すりおろした野菜や粉末のフードなど
スポイトでの強制給餌も行いました
排泄物の変化に気付き投薬を初めてから、
見る見る弱り、寝ていることが多くなり
苦しそうに呼吸している姿も頻繁に。。。
2週間、チャイちゃん頑張りましたが
逝ってしまいました。
最後は1時間位、苦しそうに悶え
上半身を反らしたり、吐いたり。
思わずタオルで包み抱いて居ましたが
どの体勢が楽なのかもわからず
何もしてあげられず。
抱いてもチャイちゃん苦しいかな?と
ケージに戻して、撫でたり
見守るしかなかったです。
とにかく早かった。
急変してからは、あっという間でした。
先天性の病気を持った子も居ますし
チャイちゃんのように
病気にかかってから迎え入れる事も
あるかと思います。
育てていく中で病気や怪我を負わせて
しまう可能性ももちろんあります。
病院にかかるにしても
専門的な知識をお持ちの先生が
どこにいるのか?
近くにあるのか?
自分の生活環境の中で
病院へ連れていけるのか?
診察にも投薬にも
お金もかかってしまいます。
闘病には時間も手間もかかります。
大切な家族のフトアゴちゃんの不調は
飼い主にとっても
精神的にも肉体的にも
辛いものとなります。
正直、通院や治療、投薬には
どうする事が一番良いのか?
悩みましたし、今でも悩みますし
これからも悩んで行くと思います。
飼育方法に不備があり
人的に陥らせてしまった病気や怪我で
回復の余地があれば
どれだけ手をかけても良いと思います
でも、自然に任せるというのも
悪いことでは無いと思います
自然界であれば投薬などは
もちろんありえませんし
薬や手術等での負担や苦痛を与える事が
果たして良い事なのか?
爬虫類の病気は、明らかな症状が
出てからでは手遅れなことが多いです。
そして病状自体も判断がつきにくかったり
症例や情報もまだまだ少ないです。
飼育に関しても哺乳類ほど情報も無い
本来日本にいなかった生体を
ペットとして育てる。
無理がある事が前提なんですよね。
出来る限りの対策は
病気にさせない食事配分
野菜中心
カルシウムは必ず添加
怪我をさせない環境作り
ケージ内のレイアウト注意
火傷対策
丈夫な身体作りと観察と愛情
紫外線をしっかり浴びさせる
小さな変化も見逃さない
そして
爬虫類だと認識する事
変温動物で温度管理が必要な事
寿命も特別永く無い事を念頭に
付き合って行くことだと思います。
これは自分への戒めでもありますが。
フトアゴちゃんがどんな環境で
どんな風に育てられて
良かった?幸せ?かどうかは
結局は、飼い主の主観でしか
判断出来ないんですよね
だから私は、自分が納得の行く形で
フトアゴ達と接して
一緒に過ごして行きたいと思ってます
私の知識もまだまだですし
体験した事だったり、感じた事も
自分の解釈だったりします。
全てが正しい!ということでは
無いかもしれませんので
あくまでも参考にしてください
私は少しでも多くの方に
爬虫類の中でも格別に表情豊かで
愛らしい、このフトアゴヒゲトカゲ達を
知ってもらえたらなと思ってます
そしてブログで情報発信することで
皆様のフトアゴ飼育の疑問点に
少しでも参考になる事
少しでも多くのフトアゴちゃん達が
充実した寿命を全うしてくれること
皆様の元へ幸せを運んでくれる
良きペットとなる事を
祈ってます
長文、お読み頂き
ありがとうございました
※個別のご質問へのお答えもしていますが
回答しきれないことも多々あります
こんな話が聞きたい!と
リクエストしていただければ
こういった形で公開していきます^ ^
今後ともよろしくお願いします!