「奇跡が舞いおりた日に」ブリタニー・C・チェリー

こんばんは。

今回の読書はこちら

感想

この作品は、ロマンスドラマ配信サイト「Passionflix」で知りました。トレイラーでの印象が、私好みの少しダークさがあったので、翻訳されていないだろうかと探したら、ありました

共に愛する家族を失った、二人。前半は痛々しいと表現するのにぴったりの展開でした。互いに愛する人に見立てて体を交わすなんて、かなりクレイジーな事ですが、それほどまでに傷つき助けを必要としていたのでしょう。それに気づいたある晩のエリザベスを拒絶するトリスタンとのシーンは、かなり胸に迫るものがありました。

一転して、後半は怒涛の展開。明かされなかった真実が展開されます。このスピード感のメリハリがとても良く、飽きることなく一気に読めました。

子供のエマや犬のゼウス。ちょっとぶっ飛びの友達フェイ、心優しきトリスタンの雇い主ミスター・ヘンソンなど、主人公達を取り巻く人達もとても素敵でした。

田舎という小さなコミュニティーにおける息苦しさなども、良いアクセントになって、本当に面白い作品でした。