ロマンス小説の本棚

ロマンス小説の本棚

ロマンス小説好きのブログ。
大人の女性のためのロマンス小説がもっと広まれば良いな~
銀野流香としてロマンス小説も書いています。

ロマンス小説にハマり過ぎて、自分でも小説を書いてみる事にしました。

「過ちの夜の行方」と言うタイトルで執筆中。

シルバイン・レイナード「インフェルノ」に刺激を受けて、私は「源氏物語・末摘花」からヒントを得て書いています。

ぜひ、右側リンク先から読んでみてください。

よろしくお願いします!

こんばんは。プリン

 

以前、「黒き戦士の恋人」を取り上げましたが、下矢印

ロマンス小説をベースにドラマを配信しているサイト、Passionflix が、ついに本作のトレイラーを発表びっくりマーク

 

すごいっびっくりマーク小説がそのまま映像化された様ラブラブ原作者のJ・R・ウォードさんも興奮しまくりで、涙までしておりました(この方、見る度に“品のある上沼恵美子”風に見えてしまう…タラー

 

今のレートではだいたいベーシックプランで1,000円ほどなのです。ハッキリ言ってあんまり出費したくない物価高ですがアセアセ、これは久しぶりに会員復帰しようと思いますラブラブ

 

他にも見たい作品もありますし、やはり久しぶりに「Gabriel's シリーズ」も見たいですね(特にシリーズ最初のがお気に入りハート

 

しかし一つだけ問題が…

 

やっぱり英語は難し過ぎぃ~大泣き

 

 


小説ランキング

こんばんは。星空

 

今回の読書はこちら下矢印

 

 

 

感想

図書館から離れた場所にいるため、久しぶりに行くと「何か借りて帰らねばビックリマーク」とどうしても思ってしまうのです。で、以前から借りてみたいリストにあったこちらを選んでみました。

 

本当は「そろそろロマンス成分がほしいな」と思っていたので、半分乗り気ではなかったのですがもやもや、読んでみると、分厚いにもかかわらず、一気に読むことができました。

 

「大逆事件」と言えば、学校の歴史の授業で習った程度。幸徳秋水という名前と、えん罪という文字が辛うじて頭をかすめるくらい。えん罪という認識でありながら、“大逆事件”という字面から何かおどろおどろしい気配も感じられる、どうも不可解な事件。ただ、当時の軍国主義国家ではなんでもありだから、なんて、やはり“過去のこと”としての大逆事件でした。

 

しかしこの本は、過去の特殊な事件を鮮やかに現代に蘇らせ、そして現在へと繋いでいき、今読んでいる私に「時間は続いている。過去と今、未来が断絶されているわけではない」と知らせてくれます。なにしろ、私自身「おどろおどろしい」と感じる、そのことが既に、未だ明治政府の策中にはまり、知らず知らずの内に被害者たちを敬遠し「お上に楯突くと恐ろしい」と自ら思わせているに等しいのですから。

 

時代が一回りし、今まさにまた「時の権力には逆らえない」という透明な、しかし窒息するような膜が世界を覆っている気がし、そんな時代に生きる中で、決して大逆事件が過去のものとお手軽に捉えられないのは、無辜の罪で処刑された被害者たち、またその家族たちの辛酸を知るにつけ、その無念推しても余りあると胸が痛くなるからです。

 

ひとつ希望があったのは、戦後(それも何十年、もしくは百年!も経って)市民活動から、引いては地方自治体単位で被害者たちの名誉救済が進んだことです。それを知った時、当時違法性や、およそ近代国家の枠組みさえないものとして憚らず、得意げに自分たちのしたことをインタビューなどでうそぶいていた権力者たちは、何を思うだろうか?と。

 

多くの市民が被害者たちの功績や恩に敬意をはらい、力を合わせて名誉回復へと動こうとした。片や、富や勲章、地位は山ほどありながら、権力という暴力をふるった時の権力者たちには、いったい何が残されているだろうか?と。悲しむ者がどれほどいるだろうか?恩義に感じ、それを感謝する者がどれほどいるだろうか?と。

 

様々な暴力がはびこる今、私はそれでも市民の力を信じたいと思うのでした。

 

最後に…

 

私は京都にある無鄰菴という庭園が好きで何回か行っていますが、この本を読み、山県有朋こそ、その元凶だったっと知って、ちょっと意気消沈です。ま、お庭に罪はないので、山県有朋の存在は消して、また訪れたいですけどもねウインク(最近喫茶とかもできて、お庭を見ながらお茶ができます、嬉しいです音譜)(この人、軍人勅諭であの悪名高き“自決”ドクロの精神を持ちこんでしまった人でもあるんですよね…。近代になろうとしたのに、結局封建を引きずった、今だときっとウザいじいさんでしょうね…チーン

 

 


小説(読書感想)ランキング

 


読書日記ランキング

こんばんは。傘

 

今回の読書はこちら下矢印

 

 

 

感想

トランプ大統領2.0誕生や大統領選挙の話題で、にわかにアメリカキリスト教に興味を持ちました。特に著作者森本あんりさんの語り口は柔らかくて分かりやすく、この方の本なら一般ピーポーの私でも読めるかも…と思いました。

 

結論から言いますと、一回こっきり読んだ所でほとんど理解できなかった、というのが正直な所滝汗。これは何度も読んでみなければなりませんね。

 

そもそもこれまでも、アメリカにおけるキリスト教に時折、妙な“違和感”みたいなものを感じてきたものでした。例えば、東京ドームみたいな、まるでコンサート会場かと思う様な場所で、これまたコンサートかと思う様な異様な熱気のキリスト教集会。(私は今までこれはミサだと思っていたのですが、本書を読んでどうやらそれは違う様でした)

 

まるで名物司会者の様など派手な姿の牧師(これも誤解だった様で、“伝道者”が適切)。

 

マドンナの様な「あけっぴろげで、先鋭的」な文化が誕生し続けているかと思えば、片や日曜教会や事ある毎に「God bless you!」とあいさつし合う敬虔さ…

 

特にアメリカと言えば、ニューヨークやLA、ハリウッドなどの大都会摩天楼のイメージしかない海外勢の私には、どうにもこうした違和感が解消できずにいたものでしたもやもや。そこが超大国アメリカの宗教面から見る本書に興味を覚えたのかもしれません。

 

とは言え、一回読んで理解できるものでも、咀嚼できるものでもなかったので、興味をもった部分をピックアップしてみました。

 

ダイヤオレンジムーディーという伝道者は説く、「神は自助努力をしない人は助けることなく、怠惰な者には祝福を与えない」これは=信仰は現世利益をもたらす。右矢印トランプ大統領がある一部の支持者から熱烈な支持を受ける、その理由の一端がこれかと、妙な納得をしてしまう。

 

しかし、キリスト教には「ご利益概念は存在しない」(上馬教会「世界一ゆるい聖書教科書」から)から考えると、アメリカキリスト教の独自性が際立つ。

 

遠藤周作のとある作品の書評で、「神は善い時も悪い時も常に傍にいる。それが神なのだ、と遠藤は到達する」なるほど、映画「沈黙-サイレント」がキリスト教を扱っていながら、話題も、賞レースにもさほど乗らなかったのも、この点の大きな違いかと思えた。

 

ダイヤグリーンビリー・サンデー、メジャーリーガーから伝道者へと転身した、異色の人物。メジャーリーグ初期の頃はとばくや暴力などイメージの悪かったスポーツを、プロスポーツとして成功させるためには、庶民社会に受け入れられるクリーンなイメージが絶対不可欠だった。そこで出てきたビリーは、野球界においてもキリスト教世界においても熱狂的に迎えられる。

 

右矢印大谷翔平が日本のみならず、アメリカにおいても、実力はもちろん、その人徳的な部分にまでことさら取り上げられるまたはアピールされるのも、こうした背景があってのことかと、妙に納得する。

 

なんだかメモのようになってしまいましたが、ともかく現代アメリカの姿を知るという意味では、なるほどびっくりマークと思うことしきりでした。

 

何より、「政教分離」とは、アメリカにおいては「信仰の自由を守るためにあるもの」という概念には「なんてこったっポーン

 

まさに旧世界から海を渡って、新天地へと繰り出してきた人々の国なのでした。