こんばんは。
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感想
現代なのか昔の話なのか、ちょっと分からなくなってくる不思議な設定。おそらくは、舞台が「ゴッドファーザー」的なイタリアンマフィア一家だからでしょうか。まさに、「ゴッドファーザーを女性的視点、または彼にやられた者からの視点」としてとらえた作品だった様な気がします。そうすると、ずいぶんドン・コルレオーネの存在が変わってきますね(笑)
今作のヒーローは、私の読書史上もっとも冷酷な男でした。これ以上ないくらいの非情さで、ヒロインに接する姿に少々「ええ~」と引き気味でもありましたが、その事情ゆえの一歩も引かない容赦のなさは逆に説得力のあるものでもありました。
ゆえに最後の大団円は、それまでのフラストレーションを払しょくしてくれるステキなものとして迎えることができました。