【上海・林哲平】カンフー(中国武術)で知られる河南省鄭州市の名刹(めいさつ)「少林寺」の最高位の住職に対し、寺の資産の私物化や女性問題をインターネット上で告発する投稿があり、当局が調査に乗り出す騒ぎになっている。習近平指導部が反腐敗闘争を進める中、有名寺院のスキャンダルに関心が集まっている。
5世紀の創建とされる少林寺は、武術による高い知名度を生かして、観光や食品など多角的な事業を展開。辣腕(らつわん)をふるう住職は「少林寺CEO」とも呼ばれる。
中国メディアによると、7月末に同寺の僧侶を名乗る人物が、住職が複数の女性との間に子どもをもうけたり、寺の資産を使って複数の高級車を購入したりしているとの文章をネットの掲示板に掲載。その後も写真や「警察の調書」とする書類など「証拠」を次々に公開した。少林寺側は寺のサイトで「主張は事実に基づいておらず、悪意ある中傷」と反論している。
報道を受けて、宗教を管理する国家宗教局は地元政府に調査を指示。「反腐敗」のかけ声の下、汚職などで政府幹部が次々に摘発されているだけに、ネット上には「宗教界でも腐敗は許してはならない」といった声が目立つ。
少林寺拳法と言えば日本にもなじみの深い武道ですが、中国政府はどうもこの宗教を潰したくてしょうがないようです。私が子供のころに描いていた中国の象徴であるこの少林寺拳法も政府の迫害をうけ多くの武道家がその道を絶たれています。昨今近代化が激しい中国ですが歴史を残すことは重要と思われます。しかし、大部分は破壊され、寺院の多くは姿を消しており、我々日本人の想像を絶するほど破壊が進んでいます。文化はどこの国の人にとっても重要なものですがこれを破壊するのは許せません。
どこの国にもまともな人はたくさんいます。
何とかしたいものです。