[バンガロール 9日 ロイター] 米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート) は、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)ポートフォリオに一層の損失が発生するリスクや、主要資産の低価格での処分により、エクイティ・バリューがゼロになる可能性がある。シティグループのアナリスト、ジョシュア・シャンカー氏がリサーチ・ノートで明らかにした。
AIG株はこの1年間で価値を90%超失った。
シャンカー氏によると、AIG傘下のAIGファイナンシャル・プロダクツ(AIGFP)のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)ポートフォリオが評価損を計上する恐れがあり、担保差し入れを求められた場合、AIGの流動性は再び圧力にさらされる可能性がある。
同氏は「担保差し入れの要求により、格付け会社はAIGの信用格付けの引き下げを迫られる可能性がある。そうなれば、AIGが政府から大規模な資本注入を受ける前の2008年第3・四半期にみられたサイクルが再現するだろう」と指摘した。
AIGは6月、2008年版年次報告を修正し、クレジット市場が引き続き悪化した場合、CDSポートフォリオが評価損を計上する恐れがあるとするリスク要因を書き加えた。
問題となっているのは、AIGFPが保有するスーパーシニアCDS。今年3月31日時点のノーショナル・バリューは1926億ドルだった。
同氏によると、米政府と考案した行動計画の実施にもかかわらず、AIGを取り巻く不透明感とリスクは依然として極めて現実的だ。
CDSでの損失は莫大である。
これから、バシバシ出てくるでしょうね。
バンクオブアメリカはどうなるやら・・・・・・
適当なストレステストで一時期は難を逃れたつもりだけれど、実際はそうではない。
ヘッジファンド大手のマスターファンドは既に織り込み済で、ドル・ダウの売りは既に昨年から続行中なのです。
莫大な資金を利用した大手ファンドの動きはまさに「神の見えざる手」なのか。
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