ちょうど、ロイターで原油価格の記事 があったのでそれも参考にしたいと思います。
今年7月中ごろの$145を最高に原油価格は一気に下落しました。それ前までは、多くのアナリストは年内中に$200を突破するとか、中には$600という話もありました。諸悪の根源であるゴールドマンサックスのアナリストも$200くらいの価格まで上昇と言っていました。今日の話では2030年までに$200まで上昇するという事だそうです。今回の原油価格上昇で東京辺りではガソリン1L\180程度まで上昇し、離島では¥200を突破したところもありました。運送業者などは瀕死の状態で、漁船は操業停止を余儀なくされてしまうところもありました。郊外のファミリーレストランでは客離れが」進み多くのファミリーレストランが弊店に追い込まれました。これは皆さんの記憶にも新しいと思います。
ロイターの記事にもありますが、再び原油価格上昇とありますが、現実として1バレル$200という金額になると、日本ではガソリン1Lで\230程度となり運送会社は倒産が続出し、冬物の農作物は大幅値上がりする事は間違いないでしょうね。今。金融恐慌から実体経済に大きな傷を残そうとしているときに原油価格の再度の高騰は止めを刺してしまうでしょう。もちろん車なんて売れなくなります。車が売れなくなると様々な産業に影響が出てくるでしょう。もちろん飛行機のサーチャージは再び上昇し、航空会社も倒産するでしょうね。原油価格には適正ラインがあるかと思います。日本で言うとガソリンなら1L¥100位でしょうか。それ以上高くなると人の行動が萎縮してしまいます。
さて、産油国の採算ラインの話を話題になりましたが、どの程度なのでしょうか?
大体ですが1バレル$15位で取引していても十分に利益が取れます。しかし、最近の産油国、特にドバイですが、高騰した原油価格による特需で莫大な富が生まれ、様々な分野へ投資を行ってますね。これが原油採算ラインを上昇させているかもしれません。つまり、従来までの価格での取引から生まれる利益が営業利益だとすると、投機によって上昇した利益は特別利益みたいなもので、そこから生まれた利益で様々な投資を行いコストに組み込んでしまっている可能性はありますね。となると、今の原油価格下降は末恐ろしいものになりますね。
もう一つは、アナリストはヘッジファンドが投資資金を換金しており、いずれは原油に再投資すると言っていますが、それは嘘だと明らかに分かります。当然機関投資家からすれば、上昇するもに投資をしますが、石油以外にシフトすると考えられるからです。今回の原油高騰をきっかけにして代替エネルギーの開発が一段と進むと考えられます。そもそも、石油だけがエネルギーではないんですからね。
あとここ数年で上昇して一気に下落したのは何も原油だけではありませんよ。
過去5年間のNY金相場

過去5年間のNY白金相場

過去5年間のNY原油相場

見てお分かりかと思われますが、原油以外の商品も上昇から軒並み暴落しています。もちろん資金を引き上げているという考えもありますが、実際は違います。ポジションを売りにしているだけに過ぎません。
テレビ・新聞・雑誌などメディアでアナリストが言っている事は「木を見て森を見ず」というところでしょう。
私が、白物金属の買いポジションにおいている理由はそこです。
5年前は原油価格は1バレル$26程度だったのです。それから考えても今はまだ倍以上の価格が付いています。
これをお忘れなく。
又、重要な事ですが、原油は余っています。油田はまだ大量にあるという事です。私達はいとも簡単に様々な情報を手に入れることが出来ますが殆んどが偽りの情報だと思って間違いないでしょうね。正しい情報ばかりなら、大きなトラブルはさほど起きないでしょうから・・・・・