アメリカ株の先物が買われている情報は入っていましたが、それにつられて日本株は上昇しているかもしれませんね。
今日の株の動きでは、値ごろ感から株の買戻しが起こったとコメントしているアナリストが多かったように思えます。
結果は後では何とでもいえますが、現実としてこれからどのような動きをしていくのかが非常に問題でしょう。
中国の成長が若干下がっているようですね。そんなの当たり前で、あれだけ急激に成長すればどこかで止まるのは分かりきっていること。問題はそれがいつなのかということでしょう。
さらに、ウクライナ、ハンガリー、アイスランドがIMFに緊急融資を要請し、それをIMFが受け止めるような報道があった。
今年はじめだろうか、ウクライナは小麦の備蓄が無いと言っていたが、実際には大量の小麦を倉庫に放置してそれが腐敗してしまっていることが報道で伝えられた。これは、小麦の投機マネーに加担していたことが発覚したことに他ならない。
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[キエフ 16日 ロイター] ウクライナのユーシェンコ大統領は、同国政府が穀物とひまわり油の輸出制限の撤廃に同意しなければ、大統領権限をもって撤廃を命令する用意があると述べた。
地元紙エコノミチェスキエ・イズベスチヤが16日伝えたところによると、同大統領は15日、政府に対し穀物とひまわり油の輸出制限を完全撤廃するよう要請する一方、同日の農業関係者らとの会合で、輸出制限を撤廃する意向を表明した。
輸出制限による同国農業部門の損失は14億ドルに上る。
欧州有数の農業国であるウクライナは、2007年下半期に穀物輸出を全面的に停止した。今収穫期は輸出を再開したものの、上限を設けている。ひまわり油に関しては、7月1日までの期限付きで輸出を制限している。
輸出制限を受け、今収穫期の穀物輸出は、現時点で200万トンあたりを推移しており、06/07年収穫期の1000万トンから大幅に減少する見通し。ひ まわり油輸出は、4月に1万3580トンと単月で9年来の低水準をつけた。輸出制限のあおりを受け、少なくとも12ヶ所のひまわり油工場が操業を停止して いる。
============================================アイスランドは先日、銀行の預貯金を凍結するような報道があったばかり・・・・・
IMFはアジア通貨危機の時に発動されている。
当時は、ジョージソロス率いるクウォンタムファンドに徹底的に攻撃されたタイバーツが危機に陥り、それがアジア圏に飛び火した結果、日本の隣国である韓国もIMFの支援を受けた。つまり事実上一度韓国は破綻したのです。
今回の金融危機は、まだ収まる所を知れずトロイの木馬ぼ如くまだ被害を起こす可能性が高い。
欧州が危機に陥った場合に日本としては、輸入産物に大打撃が出る可能性がある。
只でさえ価格が高騰した輸入産物に、中国食品の不安、など日本にとっては実体経済に直撃するないようであることは間違いない。
今回の金融危機甘く見ているととんでもない事態を引き起こしかねない。
日本は一度バブル崩壊を経験しているので、その経験をいかせればと思うが、傷がどこまであるのか全く見えてこない。
明日の株価が如何に動くかによって方向が分かれそうである。
大手機関投資家が買いに入っている銘柄と、そうでない銘柄の差とか、通常の判断では分からないところが大きいのではないだろうか。
しかし、割安感を持っていた株は必ず戻してくるに違いない。