化学療法を始める時の説明に、生卵、生クリームは避ける。果物は皮のむける新鮮なもの。ケーキ屋さんのケーキは基本的に不可など、食事の制限がありました。
では、誕生日ケーキどうする??
どんな感じの物なら食べていい?
食むらがあるので、食べないかもしれないけど、
雰囲気だけでもケーキを出してお祝いしたい!!
血球も上がるか分かんないし。
誕生日に外泊なんてきっと出来ないから。
色々自分で調べて辿り着いたのが、
アレルギーの子向けの
豆乳クリームと米粉スポンジを使ったケーキならいいんじゃないの??
主治医に
「このお店の、この豆乳クリームと米粉のスポンジを使った、このケーキを誕生日に食べさせたいんですが、いいですか?もし、治療中の子が食べれるおすすめのケーキ屋さんがあれば教えて欲しいんですが??」
と聞くと、
「いわゆるホイップクリーム(植物性)ならいいけど、動物性のクリームはダメ。
豆乳や米粉という内容ではなく、作ってからの時間が大切。
ケーキ屋さんの物は、3日前や前日に作ったものを売っていたりする。内容と言うよりは作ってからの時間が大事。こういう治療をしている子供達が食べるには、私達が思ってるほどケーキ屋さんの中の衛生状態は良くない。もちろん、普通の人が食べるには問題ないけど。だから、家で作った2時間以内のものをオススメします。それか、サーティワンなどのアイスケーキならいいよ。」って。
家で作って2時間以内が難しいと思ったから、
食べれそうなケーキ探したけど、
ケーキ屋さんはその日に作ってないのね。
アイスケーキ…
病棟に冷凍庫あるけど入らないし、
食べきれないよね…。
がーーーーん。
自分で作るしか、方法は無いのね。
ケーキ作るとか自信ないし。
はぁ~。
落ち込みつつ、「分かりました。」と伝えると、
主治医は出ていきました。
しばらくして、主治医が病室に現れ、
「さっきのケーキの件だけど、患者さんにケーキ屋さんがいるから、その人ならお願いすれば作ってくれるかもしれない。もしあれなら、お願いしたことはなけど、お願いしてみてもいいよ。」
と言いに来られました。
そこまでしてケーキを出したい訳では無いので、
お断りさせてもらいました。
翌日、主治医が病室に来て、
「ケーキの件だけど、もうひととつ方法があって、ファミリーハウスを使う手もある!どれほど道具か整っているかは分からないけど。このぐらいしか思い浮かばなかった。それか、アイシングクッキーか、ベイクドケーキ(焼き菓子)か、アイスケーキならいいよ!血球があれば帰っていいから。」って。
えーーーーーー??
血球上がる???
外泊いいの?????
思わず、
「そんなことあるんですか?」
って聞いてしまった。
「あるかもしれないし、無いかもしれない。これはどうなるか分からないもんね。」って。
そりゃそうですよね~。
ここ最近、何聞いてもあれダメ、これダメばっか!
無駄なことはさっさと始めるのに!
と怒った雰囲気出てたからか、
めっちゃケーキのこと心配してくれ、
お店のケーキがダメでも、
色々案を出して頂けたことが嬉しかった。