私は中学受験をした。
私の通っていた小学校は東京の下町にある普通の小学校で、当時は都立の中高一貫校なんてなかったので中学受験は国立か私立だった。
私は特に勉強のできる子どもではなかった。
行きたい学校があったわけじゃない。
だけど通っていた塾で受験を勧められ、仲のいい友達と同じ学校を受けることにした。
母もそこの学校の出身だったし、いとこも通っていたので話はスムーズだった。
そして難関校ではなかったので、受験自体なんら負担はなかったのだ。
スポーツをしていたわけでもないので、両立するものもない。
受けたのも1校だけだ。練習校や滑り止めなんかもない。
時代も違えばレベルも違う。
私の中学受験なんぞなんの参考にもならないだろう。
長男は中学受験したいのだそうだ。
理由は少し保守的で、意外なものだった。
「中学3年間でどこの高校を受験するか決められないかもしれないけど、6年間あったらどこの大学を受験するか決められると思うから中学受験したい」
私はとても驚いた。
そんな発想で中学受験する子がいるのかと。
長男からそれを聞いたのは小3の冬だった。
中学受験を考えていなかった私は焦った。
中学受験用の塾は2月に新学年が始まるからだ。
時間がない
塾も調べてない
我が子の学力もわからない
学校のカラーテストやあゆみは確認していても、偏差値は1度も出したことがない。
もしかしても思い次男にも受験の意思確認をする。即、絶対いやだと言われる。
本当に?
変わらない?
もし途中で受験したいとなったらどうしよう
それこそ間に合わないんじゃないか
どうしよう
この際まとめて塾いれてしまおうか
色々考えたが、その子のペースがあると、
長男は中学受験用、次男はどちらのコースもある別塾へ通うことにした。
まだ4年生なので受験までどうなるかはわからない。途中で嫌になってしまうかもしれないし、やっぱりみんなと同じ中学へ行きたいとなるかもしれない。
そうなったらなったでいいと思う。
色々挑戦してほしいと思う。
そんな今日この頃、次男が長男にある提案をしてきた。
「双子の研究をしてる学校があるから2人でそこを受験しよう」と。
その学校は長男が希望している学校ではないのだけれど、次男の提案に長男は「わかったいいよ。」と言った。
次男はすぐに「お母さん‼︎受験するから塾のコース変えるって先生に言ってね」と嬉しそうに言っていた。
いいの?
本当に?
双子だからって理由で?
どちらかが落ちたらどうするのか、
双子の研究をしているからなんなのか。
悩み事も考える事も毎日ある。
だから老けるのだと思う。