https://youtu.be/4wHYVHMRsr8

タイトル「和久井映見と愛に抱かれて」

次女の映見は愛の人だ。そして人類の母。子供はまだ産んでいないが、全ての子供たちを平等に愛し導いてくれるそんな存在。

そして、文具、本、その他ARTを愛している。

 Kathyたち兄弟は、母 薫が病を患いうごけなくなってからは 次女 映見が母に成り代わって 家事、育児、その他のことを教えてもらった。

映見はまさにその名の通り、全てを映し出す鏡のような存在。

四女 れいに始まり あやみ 、文太、 Kathy、桃子は
己の弱さも脆さも危うさも、全ての感情を映見を通して見透かされ そして全ての感情を映見にぶつけた。
映見はあるものの姿をただ映し出すのではなく、その全てを愛で包み 小柄なその体全身をつかって全て受け止めてくれた。

そして、全てを投げ渡した時に初めて気づかされる 自分自身のちっちゃくて可愛らしい本音のカケラをひとつずつ、ひとつずつ拾い集めてくれる  Kathyにとっては第二の母である。

映見は、母 薫から受け取った愛を引き継ぎ、その愛を母の代わりとなって伝え続けてくれた。

どんな罵倒を浴びせようと、ひどい言葉で罵ろうとも決して見捨てず 最後には優しくその胸で抱きしめてくれた。

 Kathyが映見と喧嘩をしたまま、桃子を連れて学校へと飛び出したとき、

 Kathyはあまりの悲しさに、足を止め、今来た道を引き返し 映見のもとへ走る。

自分のちっさな可愛い本音を一生懸命握りしめて

 Kathyは映見に泣きながらごめんなさいをした。

そして、映見はその両手を広げエーンエーンと泣きじゃくる Kathyを抱きしめてくれた。

誰だって大好きな人に酷いことを言ったりしてしまった時は 自分自身が1番に傷つき悲しいことを知っている。

どこの家族にもその愛や技術や能力を引き継いで語るべき存在が必要なのであるが

 Kathyが小学校を卒業するころには、すでに少子化の煽りを受け始めていた。

中学にあがれば、すぐに全ての成績や順位が掲げられ 数の優劣での争いが始まる。

 〜
話は変わるが、オエノマウスの父 正雄は土木業の職人である。

オエノマウスの勤める親方業は正雄をはじめ60代70代そこそこの男女含む職人集団なのだが、未来の担い手がいまはオエノマウスただ1人。

 Kathyは昨日から生理が始まり、体を思うように動かせない。こんなときどんなにオエノマウスに側にいてほしいことか。

だがしかし、オエノマウスも修行の身、そして唯一の若手である。30代半ばにして若手。

今後、継ぐもののなくなった空き家は増え不動産の価値も下落をとげることになるだろう。

そうなった時に、自分自身の手で家を建て、ものを作り出す職人の技は 今後の未来にもっとも引き継ぐべき職業ではないのかと

その職人達がまだ元気に動けるうちに 沢山の職人達が誕生する未来を願っている。