昨日、地元の生協さん主催でTPPの説明会なるものにいってきました。
で、今回その是非についてはちょっと置いといて、
今、多くの方が認識されている「豊かさ」というものは、
「グローバルな繋がりによって、あらゆるものが手に入る」
という概念がベースになっているんだな、なんて事を感じました。
いろんな国とつながって、人やモノがどんどん行き来する事で、
世の中が豊かになってきた、と言うのでしょうか。
私は個人的に「それぞれの国が自給自足を達成する」事が
本来の豊かさに繋がる必須条件だと思っています。
今、日本はにあらゆるものが安く手に入るようになっていて、
昔なら1000円以上したものが、今では100円で簡単に手に入り、
さらに他のものまでいっぱい買えちゃいます。
だけど、そうやってたくさん手に入れた安いものは、
そう時間を置かずに「いらないもの」になってしまい、
家の中にその「いらないもの」が溢れるようになってしまうこともあります。
いらないものが家にあふれたら、今度はそれを捨てます。
ゴミが大量に増えます。
また、その安いものは時給10円くらいの方々が作ってる事も多々あって、
それを買い続ける事は、その人達を「時給10円」の世界に
留めておく事が必要条件になります。それが出来なくなれば工場移転で、
その人達は今度は失業します。
そうならないように暴動を起こす方々もいます。
また、そこで働いている人々も、ごく普通に働きに来ている人とは限りません。
国によっては誘拐、監禁の上で仕事に従事させているケースもあります。
日本の企業さんでも、100均に納品されてるところが多々ありますが、
100均用にほとんど利益が出ないようで、
しかもそれを主力商品にするのはとてもリスキーな事だと思います。
それでも仕事があればまだ良いほうなのか、
実際にこれだけの安い商品が大量に日本国内に入ってくることで、
少なくない日本企業が倒産しました。
そうするとそこで働いていた人々は、働き口を求めます。
年齢によっては正規雇用は難しく、派遣やアルバイトに流れます。
結果、低賃金労働者が年々増加していきます。
私はここに「豊か」という言葉を見出せません。
でもこれが、今の「グローバルな豊かさ」なのです。
「安いものを気軽に買う」
このほんのちょっとした当たり前の事に、
これだけの世界が含まれています。
今はもう、豊かさの意味の価値観の転換期に
来てるってことなんだと思います。
・・・続きます。