ここ数日の間、「天使の導き石」のエンジェライトを手にしてから、
チベットの情勢や通州事件等の情報を集めることが多く、
普段の新月前はもっと個人的な事が気になったりするのですが、
今回はもっと全体的な、無意識集合体から訴えかけられてるような、
そんな情報に導かれている気がします。

・・・なんて思ったら、ちょうどうお座の新月だったんですね。



そんなわけで今回は少々時をさかのぼって、
かつてこの日本を守って下さった方々のお話になります。



 海軍少尉  今西太一

  (回天特攻・菊水隊、大正8年5月27日生。慶応大学経済学部。昭和19年11月20日、ウルシー海域にて戦死。25才)



 お父様

 フミちゃん

 太一は本日、回天特別攻撃隊の一員として出撃します。日本男子と生まれ、これに過ぐる光栄はありません。勿論生死の程は論ずるところではありません。私達は今の日本が、この私達の突撃を必要としているという事を知っているのみであります。


 上御一人に帰し奉るこの道こそ、太一、26年の生涯に教えられた唯一のものであり、そのままの生き方をなし得る今日を喜ぶものであります。連合艦隊司令長官は、私達に短刀を下され、出撃を祝して下さいました。また長官は只今内地においでにならぬと言うので、海軍大臣がこの短刀に護国の二字をしたためられ私等所属の艦隊司令長官より、伝達されました。


 最後のお別れを充分にして来るようにと、家に帰して戴いた時、実のところはもっともっと苦しいものだろうと、予想して居たのであります。しかしこの攻撃をかけるのが、決して特別のものではなく、日本の今日としては当たり前のことであると信じている私には、何等悲壮な感じも起こらず、あのような楽しい時を持ちました。坂本竜馬、中岡慎太郎、木戸孝允と先輩諸兄の墓に詣で、ひそかにその志に触れたと思ったのでありました。何も申しあげられなかったこと申し訳ない事とも思いますが、これだけは御許し下さい。


 お父様、フミちゃんのその淋しい生活を考えると、なにも言えなくなります。けれど日本は非常の秋(とき)に直面しております。日本人たる者、この戦法に出ずるは当然の事なのであります。日本人としてこの真の生き方の出来るこの私、親不孝とは考えておりません。淋しいのはよくわかります。しかしここ一番こらえて頂きます。太一を頼りに今日まで生き等所属の艦隊司令長官より、伝達されました。


 最後のお別れを充分にして来るようにと、家に帰して戴いた時、実のところはもっともっと苦しいものだろうと、予想して居たのであります。しかしこの攻撃をかけるのが、決して特別のものではなく、日本の今日としては当たり前のことであると信じている私には、何等悲壮な感じも起こらず、あのような楽しい時を持ちました。坂本竜馬、中岡慎太郎、木戸孝允と先輩諸兄の墓に詣で、ひそかにその志に触れたと思ったのでありました。何も申しあげられなかったこと申し訳ない事とも思いますが、これだけは御許し下さい。


 お父様、フミちゃんのその淋しい生活を考えると、なにも言えなくなります。けれど日本は非常の秋(とき)に直面しております。日本人たる者、この戦法に出ずるは当然の事なのであります。日本人としてこの真の生き方の出来るこの私、親不孝とは考えておりません。淋しいのはよくわかります。しかしここ一番こらえて頂きます。太一を頼りに今日まで生きてきて下さったことも充分承知しております。それでも止まれないものがあるのです。


 フミちゃん、立派な日本の娘になって幸福に暮らして下さい。これ以上に私の望みはありません。お父様のことよろしく御願いします。私は心配をかけっ放しでこのまま征きます。その埋め合わせお頼み致します。他人が何と言えお父様は世界一の人であり、お母様も日本一立派な母でありました。この名を辱しめない日本の母になって下さい。この父と母の素質を受け継いだフミちゃんには、それだけの資格があるのですから。何にも動ずる事がない私もフミちゃんのことを思うと、涙を止めることが出来ません。けれどフミちゃん、お父様泣いて下さいますな、太一はこんなにも幸福に、その死所を得て征ったのでありますから、そしてやがてお母様と一緒になれる喜びを胸に秘めながら、軍艦旗高く大空に翻るところ、菊水の紋章も鮮やかに出撃する私達の心の中を何と申しあげれば良いのでしょう。


 回天特別攻撃隊菊水隊、今西太一 只今出撃致します。

 お父様、フミちゃん御元気で幸あれかしと祈っております。


      ますらおの かばね草むすあら野べに

           咲きこそにほへ 大和なでしこ(伊林光平)


 元気で征って参ります。         出撃の朝  太一


針尾三郎 随想録 より転載
他にも戦死された方々の数多くの遺書を書き記して下さってます。
http://ameblo.jp/aqgel/entry-10158111394.html




すごく静かな文章ですね。
ものすごく濃密な時間の中の静かさとでもいいましょうか。

私、ちょっとだけ分かるんです。
誰かの為に死を覚悟して受け入れた時って、こんな感じですよね。
子供の頃、毎晩親に殺されそうになってたってだけなんで、
それでちょっとだけなんですけどw

当時の人々の気持ち、私達が知らない当時の背景、
未来の日本人、つまり今の私達の繁栄を守る為に、
この方法しか無かったという状況。

受け取るものは人それぞれでしょうが、
言葉になるものならないもの、
今まで教えてこられた戦争への先入観を外してみれば、
この遺書には、今の私達が知るべき膨大な情報が詰まってます。

まずは昔の人の気持ちに触れてみてください。

そして出来ましたら、一緒に祈っていただけますと幸いです。





日本人が事実を知るだけで、世界が変わります。