目が覚めて ベッドでごろごろしてる ナナを
ダーリンが呼びにきた


カーテンを閉めて 照明がおとしてある

リビング


サイドボードの上で 間接照明に照らされて

キラキラした・・・


なに?


ガラスでできた

街?


明かりに照らされて

キラキラと

雨上がりの夜景のような・・・


その街のなかに
丸い きれいな・・・


なに?


見つめてたら

ダーリンが いきなり
kiss


あっ これって
あのとき の(←あのときが気になる方はここをクリックしてね)

あの景色・・・


 「花火・・・」
 「うん」
 「あの時と同じだね」
 「うん」
 「結婚記念日 忘れてたから もう記念日とか 思い出とかどうでもよくなったのかって思った」
 「ごめん」
 「記念日より大事なことできた?」
 「うん?」
 「ほんとに忘れてた?」
 「さぁ」
 「さぁって」
 「ナナから 言ってもいいんだよ」
 「うん?」
 「今日結婚記念日だからって して欲しいこと」
 「だって」


ダーリンが 花火を手にとって
ナナの指に・・・
 



あの日の 思い出の花火は 指輪になって
いつでも 身につけることができる


思い出の場所に行くことはできないけど
形を変えて そばにある



あの時より キラキラと輝いて・・・