また 貴方を 傷つけてしまった


けして癒えることの無い 深い傷

その傷が 乾かないうちに また

新たな 傷をつくるだろう


そばにいるかぎり 永遠に



たとえ 体中が傷だらけになっても

体中の血が 流れ出ても

貴方は それでも 笑顔で答えるだろう

大丈夫 だと



重い十字架を背負って

ゴルゴタの丘を のぼる

キリストのように

その先に 待っているものは

壮絶な最後なのに

重く苦しめている 十字架は

貴方を救うものじゃなくて

もっと苦しめるためのものなのに

けして 休むことも無く

つらく苦しい 道を

歩き続ける


貴方の背中の十字架は

時々 貴方の肌に食い込み

傷つける

いくら 歩き続けても

その先にあるのは

貴方を楽にはしてくれない

進めば進むほど

十字架は重く

深く 貴方を傷つける

なのに 貴方は 

休むことも無く

歩き続ける

ときおり 笑顔さえ見せながら


もう

十分だよ

貴方を苦しめている

十字架を 投げ捨てても

誰も 貴方を 責めたりしない

でも

貴方は そんなこと

しようともしないだろう

思いつきもしないかもしれない



だから

私が 解き離してあげる

呪文は かけた本人にしか

とけないのだから

貴方を 呪縛から解き放せるのは

私だけ


私が 貴方にできる

唯一のこと


貴方が 与えてくれてた

ラプンチェルの塔から


イカロスになって・・・