心が傷つかないように作動しているシステムが
逆に自分を傷つけてしまうことがある。



赤ちゃんはまだ心が未発達なので、
あまり心が傷付くということがありません。

少し心が育って来ると、
人と関わることで嫌な思いをしたり
腹が立ったりするようになります。

この頃から人は
心のセキュリティシステムを使い始めます。

このセキュリティシステムは、
通常レベルなら
「人と心の距離をおく」
「初めて会う人には少し壁を作る」
「意見の合わない話は聞き流す」
「嫌なことからは離れる」
など、適正に上手に作動します。

ですが、その後大人になるまでの間に
いじめにあったり
親から適切な接し方をしてもらっていなかったり
ひどい裏切りにあって傷ついたり


そんな 人との関係で傷つく出来事 があると
心は「もう傷付きたくない!」と感じます。

そしてその度に、
警戒レベルを上げて行きます。

いつの間にか上がってしまった警戒レベルは
なかなか下げることが出来ません。

警戒レベルが上がり過ぎた状態では
「人に会うのが怖い」
「親しいはずの相手にも壁を作ってしまう」
「意見が合わなくても相手の意見に合わせてしまう」
「嫌なことを断れずにストレスを溜める」

など、生活に支障が出てしまいます。

例えるなら、
最初は人が侵入したら警報が鳴るレベルだったのに

虫が通っただけでも、警報がけたたましく鳴るように
いつの間にか設定が変わっている
という状態です。

いちいち小さな虫(小さな出来事)にも反応するのでは、
毎日毎時間、気が気ではありませんよね。

でも、警戒レベルを下げるのは
とても勇気がいることです。


言われてすぐに出来るものではありません。

それに、どうすれば下がるのかも、
わからない場合が多いと思います。

心のセキュリティシステムの警戒レベルを下げる方法は
また改めてご紹介したいと思います。


母娘ハッピーライフカウンセラー
高橋美穂
http://www.kokoromori.jp/
pika-pika@kokoromori.jp