私たち人間は
他の生き物より優れていると思いがちですが
ペットや自然界にいる他の生き物から学ぶことは
とてもたくさんあります。
たとえば親鳥は、ひなが卵から出る時、
その気配を感じ取って外側から殻をコツコツと叩き
ひな鳥が殻を割って生まれるのを助けます。
このことを禅宗の言葉で
卒啄同機『そつたくどうき』といいます。
卒『そつ』は、
ひなが卵の内側から殻を突っつくこと。
啄『たく』は、親鳥がそれに即応して
外側から殻を叩くことを言います。
そしてこの卒啄はタイミングが最も大事です。
これは子育てや人材教育などでも同じで
上司が部下を育てたいと思っても
部下が自分で殻を破る準備ができていないと
いくら上司が熱心に育てようとしても
上手くいくことはありません。
逆に部下のやる気がピークの時に
上司や仲間が冷たく対応してしまうと
部下は殻をやぶる気がなくなってしまいます。
親が無くても子は育つと言いますが、
生まれたばかりの赤ちゃんは
育てる人がいないと育つことはありません。
その人の心の準備、可能性の開花のタイミングなど
それに応える環境条件が
全て同じ時期にそろわなければ、
その人の可能性が開花することは難しくなります。
それぞれの人の勘でしかないのですが
お子さんがいたり、何かを教える立場であったり、
部下がいたり、人を育てる立場にある人は、
その気配をくみ取れるくらいの勘の良い人の方が
その人が【今そうしたい】と思う、
可能性を開花させるタイミングを感じ取り、
それに上手く応えることが出来ます
また恋人同士でも同じです。
今話を聞いてほしい、今そばにしてほしい、と
相手が思っているときにそうしなかった場合は、
あとで時間を作ったとしても
話す気を失わせたり、一人で解決しなくてはならず、
一緒にいる意味を失ってしまう場合もあります。
気をつけたいところですね。
また、相手の要求にこたえることは
自分が成長する機会でもあります。
特に愛情を挟んだ関係にある人の要求にこたえることで
自分もこれまでの殻をやぶることになります。
お互いが成長ですね
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