学生時代にどなたも習ったことのある枕草子。
まずは本家本元の枕草子
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春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、
少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、
ほたるの多く飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。
雨など降るもをかし。
秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、
からすの寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど
飛び急ぐさへあはれなり。
まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入りはてて、風の音、虫のねなど、はたいふべきにあらず。
冬はつとめて。雪の降りたるは、言ふべきにもあらず、
霜のいと白きも、また、さらでもいと寒きに、
火など急ぎおこして、炭もて渡るも、いとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、
白き灰がちになりてわろし。
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そしてこちらが、学校の授業で
「自分なりの季節感を春はあけぼの調で書く」という
課題を出されて中3女子が書いたもの。
これが秀逸だと評価され、
教育研究会が配布している冊子に掲載されたそうです。
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「病気」
春は花粉症。やうやう赤になりゆく眼球、
すこし明かりて黄色だちたる鼻水のほそくたなびきたる。
夏は熱中症。猛暑のころはさらなり。
屋外イベントもなほ、患者の多く倒れたる。
また、ただ一日二日など、寝込むもをかし。だらけるもをかし。
秋は風邪。木枯らしが吹き、冬のいと近うなりたるに、
ティッシュを買いに行くとて、二回三回とくしゃみするさへあはれなり。
冬はインフルエンザ。
鼻に綿棒を突っ込まれるは言うべきにもあらず。
リレンザのいと白きも、また、さらでもいと辛きにポカリなど、
急いで買って来て、氷のうもて渡るもいとつきづきし。
素晴らしい感性ですね
将来が楽しみです。
(こちらより抜粋)