アメーバーニュースより


[北京 25日 ロイター] 

福島第1原子力発電所の事故による放射能汚染を危惧する中国で、
放射能汚染を防ぐと思われた食塩を6.5トンも買い占めた男性が
今、その塩を持て余して困っている。

英字紙チャイナ・デイリーが25日報じた。

先週、食塩に含まれるヨウ素が放射能汚染を防ぐという情報が広まり、
塩の価格が急騰。
少なくとも半年は塩の供給が不足するとうわさされた。

塩の買いだめ騒動が起こる中、湖北省の省都、武漢在住のグオさんは
6.5トンもの食塩、260袋を購入し、3台のトラックで自宅まで
運んだという。
配送料も含め費用は2万7000元(約33万円)かかり、
塩はグオさんの住居の半分以上を占めているという。



しかしその数日後、中国政府は原発から漏れ出た放射性物質が
中国国民の健康を害することはないと説明。
消費者に塩の買いだめを控えるように呼び掛けた結果、
今度は価格が急落した。


報道によると、塩を購入した際の領収書もなく、
グオさんは転売もできず、また政府が塩の流通を厳しく取り締まって
いるため、他の省にも運ぶこともできず、困り果てているという。