名人・柳家三亀松(ヤナギヤミキマツ)の都々逸を三首、お楽しみ下さい。


びんのほつれは、夜風の咎(とが)よ、

 それをあなたにうたぐられ

(髪の乱れは夜風のせいよ
 それをあなたに浮気と疑られたわ)



緋ぢりめん、
 肩から滑って覗いた乳房
 にっこりわらって消す明かり

(緋色のちりめん
 横糸に強い撚りをかけた右より(右回りにねじる)と左より(左回りにねじる)の糸を交互に織ったものである。そのため布が縮み生地の表面にしぼ(凹凸)が現れる。主に高級な呉服や風呂敷に使われる。
 肌に引っかかりにくく、滑りやすいのがミソ)




眼から火の出る所帯はしても
 火事さえ出さなきゃ、水入らず

(眼から火の出るような、アツアツの結婚をしても
 火事さえ出さなきゃ、水入らず)