あの時、あんなふうに言われてすごく傷ついた。
あの時のあの態度が今でもとても悲しい。
あなたにも心に引っかかっているこんな思い出の一つや二つはあることと思います。
でも、、、
もしその思い出が、あなたの記憶違いだったとしたら、、、
先日、加賀野菜、太キュウリの酢の物を作りました。
直径5センチ、長さ20センチほどの大きなキュウリです。
市販のきゅりと違って年中出まわるものではなくて、スーパーの店頭に並ぶようになると初夏を感じる野菜です。
息子がこの太キュウリの酢の物が大好きなんです。
キュウリと違って肉厚なので、私はいつも一晩ほど味をなじませてからいただくようにしています。
ということは食べる際には味の変更がきかないということ。
一口食べた息子が
「今回のちょっと酸っぱいね」と言いました。
前回は「とっても美味しい♪」と言って食べてくれた息子。
また食べさせてあげたい!と意気込んで作った結果がこうです。
「美味しくなかったら食べなくていいよ」と、ムッとする私。
確かに今回は自分でも「酸っぱいかな?」と思っていたので、失敗を指摘された気分だったのですね。
「ちょっと酸っぱいね」って息子は言っただけなのに
「美味しくない。」と言われたと理解した私。
また、その日のメニューの油揚げのお味噌汁でも同じことがありました。
数日前の油揚げのお味噌汁がかなり美味しかったようで
「お味噌汁何にする?」と聞いてリクエストで作ったんですが
二回目の収穫を待つ伸び放題の豆苗があったので、豆苗も入れたんです。
(豆苗は買ってきて一度収穫した後、水栽培でもう一回収穫できるんです。)
「豆苗(を入れるの)は無かったな」と息子。
酢の物同様、「美味しくなかったら食べなくていいよ」と反応する私。
息子は豆苗が嫌だっただけで
不味いとも私の料理が下手だとも言ってないのに。
息子は
「お母さん、反応しすぎ。拗ねすぎやし。」と
笑っています。
どっちが大人かわかりません。
我が家では「スモールともこ」と呼ばれています"(-""-)"
心が、器がスモールだと (笑)
みなさんも私が過剰反応しすぎなだけだと思われたかもしれませんが
気が付いていないだけで
結構みなさんの身にも起こっていることなのです。
上司から任されている仕事の件で
「大丈夫か?」と声をかけられ
上司の人にしてみれば単にコミュニケーションの声かけだったかも知れないのに
「失敗するなよ」と言われた気になる。
家族をおいて夜出かけるあなたにご主人が
「何時に帰るんだ」と何気なく聞いただけでも
「早く帰ってこい」や「家族をおいて夜出かけるなんてまったく、、、」と言っているように聞こえる。
私は、酢の物も酸っぱいなって自分で思っていて、豆苗もお味噌汁に入れると微妙だろなぁともともと思っていたんです。
だから息子に「ちょっと、、、」と言われると「やっぱり」と反応してしまった。
あなたの中に自分は
大切にされない存在だ とか
愛されていない とか
責められる人間だ とか
嫌われる人間だ とかいった
心の目のフィルターを持っていると
まったくそうではない出来事、会話も、全てそのように聞こえてしまうのです。
そして自分が傷ついた記憶は
周りの人に自分はこんなに傷ついたんだということをわかってもらいたくて悪いほいうに膨らみます。
私の場合だと
ちょっと酸っぱい
↓
美味しくない
↓
美味しくないから食べたくない
↓
お母さんの料理はいつもいまいち
↓
お母さんの料理は美味しくないから食べたくない
こんな風に記憶の中で脚色されてしまうのです。
だからあなたが引っかかっている過去の辛い出来事も
全然辛い出来事だったわけではなく
あなたの勘違いから始まり
悪いほうに脚色されて記憶しているだけなのかもしれないのです。
私の授業参観に来るのを忘れて家で平気でのんびりテレビを見て笑っていた母をずっと恨んでいたのですが
この記憶の勘違いのことを知って
母は平気だったわけでものんきにテレビを見て笑っていたわけでもなかったのかも知れないなって思えるようになりました。
あなたの辛い記憶が嘘だというつもりも
勘違いかも知れないから相手を許しましょうというつもりもありません。
ただ、あなたが「記憶が違うかも」と思ってくださることによって
少しでも笑顔になれたらうれしいなぁ♡と思うのです^^
酢の物は酸っぱくても私のいない間にかなり食べてくれてました (o^^o)
お味噌汁のほうはやはり箸があまりすすまないようですが、、、 笑