今日は参院選投票日
魔界勤め時代から不思議でたまらなかったのですが、
魔界(永田町)を一歩出ると、世の中のほとんどの人たちは自民党が大嫌いなのに、なぜこんなに自民党に票が集まり、続々当選していくんだろう?
それだけ「確実に選挙に行く人たち」、つまり自民党的ロイヤルカスタマー(既得権益層)が「普通の人たち」を圧倒してしまうというこの現実
今回の参院選でも、与党に風が吹いてもないのに、やっぱり結果的に数で圧倒してしまうのだなあ・・・と、また無力感に苛まれてしまいそうなさくらです
このあいだハフィントンポストの記事で知った、この絵本
小さい頃大好きだった『からすのパンやさん』のかこさとしさんが、こんな素晴らしい本を書いておられるのを知って、どうしても読みたくて、今日投票を終えて図書館に向かいました
最近復刊されたこの絵本、探してもらうと、鳴門市立図書館には1983年の初版のものが置いてありました
『こどものとうひょう おとなのせんきょ』は、子ども向けじゃなくて、大人こそが読むべきものだと思います。
多数の声が決して正義ではないこと。多数決の結果が絶対ではなく、民主主義には、多数を取った側が少数意見に耳を傾けて取り入れる謙虚な姿勢が必要であること。
このかこさとしさんの「あとがき」は、1983年に書かれたとは思えない、いまこの警鐘がより深く響きます
どこでどう取り違えたのか、「民主主義」を少数派を排除黙殺する多数決処理法とか、「論議はさせても実利は渡さぬ」手段とだけ考えるおとながふえ、絶対多数党とか、「数の論理」とかがまかり通る世となってきました。
この本は、少数でもすぐれた考えや案を、狭い利害や自己中心になりやすい多数派が学び、反省する、最も大切な「民主主義の真髄」をとりもどしたいという願いでかいたものです。「民主主義のヌケガラ」と後世から笑われないために、私たち自身が反省したいと思っています。
この本は、少数でもすぐれた考えや案を、狭い利害や自己中心になりやすい多数派が学び、反省する、最も大切な「民主主義の真髄」をとりもどしたいという願いでかいたものです。「民主主義のヌケガラ」と後世から笑われないために、私たち自身が反省したいと思っています。
このことばをかみしめながら、選挙結果が出揃ってから、「これから」をご一緒に考えてまいりましょう