交流会開催にあたって、事前に私の質問内容のアンケートをいただいています。

 
その中でいくつかあったのが英語の勉強法に関することです。
 
詳しくは直接セッションでお伝えしたり各モジュールごとに書けたりしたらいいなと思っているんですが、まずはじめは英語学習のあり方に関して私の考えを書きます。
 
一個人の考えなので、100%全ての方に賛同される事は期待していません。
 
人それぞれ合うやり方があると思うので、あくまで私の経験と価値観と言うことで聞いてください。
 
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こんなこと言ったら本末転倒ですが、英語をどんなに勉強しても英語ネイティヴに取り囲まれて生まれ育たない限り、英語ペラペラになれるなんてはじめから期待しない方がいいです。
 
これから頑張ろうとしている方には申し訳ないのですが…。
 
そう思う経緯を説明しますね。
 
私は、ろくに英語ができない話せない時から努力して、確かにロンドンの大学院を卒業するレベルまでは成長しました。
 
そのことを聞いた方々から、
 
「じゃあ、英語がペラペラなんだね!」
 
と、よく言われるのですが、
英語を使って出来ることは2年前よりはるかに増えたものの自分ではそうは思いません。
謙遜とかそういったことを抜きにして、そもそも英語がペラペラであることの定義が自分でもよくわからないからです。
 
現地でお買い物サバイバルできたらペラペラ?
BBCニュースが100%聞き取れたらペラペラ?
TOEICで満点取れたらペラペラ?
 
ペラペラって一体何なのでしょうか。
 
うーん、とても曖昧です。
 
実はペラペラって言葉は、英語を勉強すればするほど重い言葉なんです。
 
何故かと言うと、英語学習を続けている人ほど英語がペラペラな人に求めるハードルが上がるからです。
 
だから、私の中での「ペラペラ」レベルに英語ができると言う事は、
 
ネイティブスピーカーとほぼ同等の英語力をさします。
 
そうなると、私の英語力はIELTSで9点満点じゃない時点でとてもじゃないけどかなわないと思うんです。
 
実際に、ロンドンに滞在してみてそれは身に沁みました。
ああ、私はイギリス人友達との会話すら100パーセント理解できないのかと…。
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↑語学学校時代の懐かしい写真…。楽しかったなあ。
 
 
 
私がUCL大学院時代にお世話になった日本人の先生がいらっしゃいます。
 
その方はロンドン在住歴20年、UCLで教鞭をとると同時に現役の日英通訳さんでもあります。
 
その方ですら、
 
「私は一生かけてもネイティブスピーカーには追いつけない。」
 
とおっしゃっていました。
 
教わっていた先生にまでお手上げ宣言されたら、私達学生たちはどうなるんだー?!
 
まあ、そういうことです。
 
バイリンガルであることが要求される通訳のプロフェッショナルの方まで、現地で生まれ育ち英語が第一言語の人には敵わないと言っているんです。私から見たら、彼女だって立派なバイリンガルなのに。
 
ちなみにこの先生が自分はネイティヴには追いつけないと断言するのは、背景があります。
 
英語圏で生まれ育ったネイティブスピーカーと私たちでは、文化的な背景が異なるからです。
言葉と文化は密接に関わって切っても切っても切り離すことができません。
 
私は、大人になってからちゃんと英語を勉強し直したタイプですが、いくら文法や語彙を知っていてもそれを駆使して書いた数々の論文に、ネイティブからのチェックがつかない日はありませんでした。
 
それはやはり、文法的には間違っていなくても、文化背景から来る表現やどのような響きが自然かどうかは私たちとネイティヴスピーカーで考えが違うからです。
 
こればっかりは、数年ちょっとのロンドン生活だけで全てが分かるわけがありません。
 
だから私もまた、日々ネイティブスピーカーの友達から表現方法を盗みまくり、実際に使って、少しでもナチュラルな英語になるように勉強を続けているわけです。
 
 
だから、英語学習する皆さんにお伝えしたいのは、
 
英語ペラペラになりたい
 
とはそもそも思わなくていいと言うことです。
 
絶対自分からは言いません、いや、言えないです。
 
 
だって一生かけてできるかできないかってレベルですもん。
 
 
だから、大切なのは
 
「英語ペラペラになりたい」という曖昧な目標ではなく、英語学習のゴールをもっと細かく具体化させて英語で何をしたいのかはっきりさせること
 
だと私は思います。
 
例えば、試験のスコアを基準にするのもいいですが…
 
The Guardian からニュースや情報を80%得られるようになりたい
海外YouTuberの話している内容が7割くらい理解できるようになりたい
イギリス人彼氏との口喧嘩で論破してやりたい
ビジネスメールでクレーム処理を英語でやりたい
 
などなど。
 
実践的な英語は、試験のスコアよりもこういう生活に密着した内容のほうがモチベーションが保てると思います。
 
私は英語教授法はとったことがありませんし、「英語」を教えるプロフェッショナルではありません。
 
ただ、
 
はじめはまるで初心者レベルだった英語だったところから2年足らずで大学院まで行って、
 
1年で無事に卒業できて、
 
いまでは英語を使って仕事をしていると言うのは、
 
事実としてこれまでの経験を何か皆様にお伝えできるかなと思うのです。
 
だから、私に英語関連のご質問がある場合は、ぜひ質問の内容具体化して教えていただけるともっと的確に答えられると思います。
 
というわけで、英語学習そのもののあり方に関しての私の一意見でした( ^ω^ )
 
今度は各モジュールごとにもっと具体的に私が実践していることをかけたらいいなと思います。
 
それでもカバーできなかったりなにかリクエストがあったら一度メールくださいませ。
 
皆さんの考えもぜひ聞きたいのでコメントもお待ちしています^^
 
 

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