今回の公演を四季版と比較しながら実況したいと思います。
欲を言えば、DVD
版をご覧になった後にこのブログを読むとイメージがわきやすいです。
さて、本公演の特徴をざっくり言うと、
・いくつか曲がアレンジ入ってる。
・キャラ変されている猫がいる。
・ニコールとケリーが凄すぎた。
この3つでしょうか。
では、実況に入ります。
1.オーバーチュア
暗転し、猫目が舞台一面にチラチラ。曲の盛り上がり部分で、猫さんたちが客席や舞台を縦横無尽に目をフラッシュさせながら駆け回ります。
これは多分万国共通かな。
あ、四季版と違い、カサンドラ(えんじ色と白のツルッとした猫)はまだ出てきません。
2.ジェリクルソング
歌う順番はほぼDVD版と同じ。
ただ、エレクトラとエトセトラが出てこないので少しフレキシブルです。
四季版と違い、シラバブがロンドン版には出てこないので、その役目をジェミマは歌、ヴィクトリアはダンスと分けて演じています。
振り付けは大好きなジリアン・リンバージョンなのでしょっぱなから激しいです。
なんで踊りながらあんなハイトーンがでるんだ…。
3.ネーミングオブキャッツ
これもDVD版と同じです。
ラストの方で他の猫が客席に動いている一方で、ヴィクトリアが舞台でゆっくり伸び上がっているところが可愛い。
4.ヴィクトリアのソロダンス
ヴィクトリア役の女優さんは今回がプロデビューとの事ですが、動きに無駄が一切ないのにしなやかなバレエを踊る良いヴィクトリア女優さんでした。
なんでしれっと180度足を上げたり開脚できるんだ…。カーテンコールで握手できた猫さんの1人です。
5.ガンビーキャット(ジェニエニドッツ)
マンカストラップと3ガールズ(ディミータ、ボンバルリーナ、ジェリーロラム)が歌うパートを分けずにユニゾンしてる!
ゴキブリたちがガンビーキャットにタップダンスを教わるシーンが印象的でした。
そっか、タップもできないとこの舞台に立てないのね。
曲調がジャジーに変更されているのも特徴
です。
6.ラム・タム・タガー
ラム・タム・タガーのキャラ変が激しすぎる。
旧タガーさん
新タガーさん
なにこれええええー!?
完全に、ラップとヒップホップ大好きなBボーイじゃないかー!
別に変えなくてもよかったんだけどなー(´∀`; )別物としてみたらまぁありですが。
タガー役の人が小柄の黒人さんだったからそれに合わせたのかな。
歌はラップばかりで、ナンバーは他の猫がリレー形式で歌います。ダンス枠のキャストなのかな。
7.グリザベラ登場
猫たち、結構意地悪いです。
あからさまに威嚇するのもいれば、好意を装って引っ掻いたりしてグリザベラはさらに悲愴感が出ています。
一方、ジェミマ、ヴィクトリアはグリザベラに近づこうとして大人猫に止められたり、ディミータは近づきたいけど怖いと言った葛藤を表現していました。
8.バストファージョーンズ
ディミータがグリザベラのことをひきずってしばらく落ち込んでいるのが印象的でした。
他はまあ、万国共通だとおもうんですがジェミマが退屈そうに伸びをしていたり子猫がバストファージョーンズの足元で戯れているのが可愛かったです。
9.マンゴジェリーとランペルティーザ
DVD版のアップテンポバージョンのナンバーでした。フルで見たのはこれが初めて。DVD版では一部カットされているので…。
この2人もいとも簡単に側転をしたり180度足を上げたりして身体能力が半端なかったです。泥棒猫だけどなんか憎めないキャラクターです。
10.オールドデュトロノミー
四季版よりモフモフ度が高い長老猫さん。ミストフェリーズが客席まで出向いてお迎えに行っていました。
11.ランパスキャット
四季版にはないこのナンバー。
スーパーマンみたいな出で立ちのランパスキャットが犬同士の喧嘩を仲裁するっていう内容です。
一度見たら忘れられないインパクトあるキャラクターです。
12.ジェリクルボール
ボールというのは舞踏会の意味。長老猫さんがきて、本格的に猫たちの舞踏会が始まります。
ダンスのレベルの高さが半端じゃない。180度足が上がることは当たり前なんだと思い知らされました。アップテンポの曲に合わせて10分くらいで延々と踊るこのナンバーは圧巻です。
中盤のヴィクトリアとランパスキャット(の中の人)のデュエットの美しさはため息ものでした。
13.メモリー
グリザベラ再び登場です。なんか、グリザベラって年老いた落ちぶれた娼婦…なんだよね?グリザベラがやたら若いです。
出演者が若いから当たり前ですけど、全然年老いてない、落ちぶれてない笑踊るし、背筋シャンとしてるし若々しい!
というか、ニコールのオーラがすごすぎて何着てもイケてるし惚れ惚れします。
14.休憩~モーメントオブハピネス
休憩中、長老猫さんは舞台に残っています。もし、プログラムを買ったら舞台に持って上がりましょう。
なんと、会話できる、握手できる、サインももらえます!メモリーのリプライズ部分を歌うのはジェミマ。透明感のある綺麗な声でした。
15.ガス(芝居猫)
演じていたのはバストファージョーンズ役の方。大抵役を兼ねるのが一般的です。
この方、おじいさん役がうまいです。DVD版ではジョン・ミルズというサーの称号をもらっているおじいちゃん俳優がこの役をしているのですがなんだかそっくりでした。若い時のガスと年老いた後のがの演じ分けが上手でした。
16.グロールタイガー
ガスが当たり役を再現するこのナンバー。
おじいちゃんがいきなり若返って極悪非道な海賊に変身します。
曲調が従来からガラッと変わったナンバーの一つでもあります。さらにドスの効いたアウトローな雰囲気たっぷりの曲でした。
愛人グリドルボーンとのシーンは少し短くて、もともとロンドン版にあったビリーマッコーのバラードがカットされていました。悪女っぷりは健在でしたけどね。
17.スキンブルシャンクス
ほぼ同じでした。歌い出しがジェミマじゃなくてランペルティーザから始まったところくらいでしょうか。
なかなかぽっちゃりしたスキンブルシャンクスでしたがめっちゃ軽やかに踊ってるのが印象的でした。
18.マキャビティ(犯罪王)
噂では、四季版のマキャビティはシルクハットにマントをつけていると聞きましたが、こちらのマキャビティは炎に包まれたかのように真っ赤でメイクも非常におどろおどろしいです。で、子分を従えあっさり長老を拉致します。
マキャビティへの畏怖を込めてボンバルリーナとディミータが踊るこのナンバーは、セクシーさを全面に出したアダルトなムードの曲。猫に色気で負けた…と認めざるを得ない笑
で、ボス猫マンカストラップがマキャビティに挑み、戦いが始まります。
結局、みんなでマキャビティとやりあうものの最後にはマキャビティが電源をショートさせ目を眩まします。
19.ミストフェリーズ
暗闇の中ラム・タム・タガーが、ミストフェリーズなら魔術で長老を探せるんじゃないかと言い出します。ほとんどの猫は苦笑いして取り合わないんですが、珍しくタガーがマジになっていて歌いだします。
そして、ミストフェリーズ、天井からスルスルっと降りてきます。そして、手を指差す方向に向けると爆竹爆発!ミストフェリーズの最大の見せ場は25回転高速フェッテ。観てるこっちが目が回りそうです笑
そしてカサンドラをアシスタントに入れ替えマジックを披露し、見事長老猫さんを救出するのでした。
20.メモリー(リプライズ)
再びジェミマがメモリーを歌いだすとグリザベラがまた登場。
ただ受け入れて欲しいという思いを込めてメモリーを大熱唱。途中からジェミマとハモります。
歌い終わると会場内は拍手と歓声の大嵐。日本より盛り上がります。しばらく鳴り止みませんでした。
再び静かになると、ヴィクトリアが意を決したかのようにグリザベラに近づき、手を取ります。
最後には他の猫たちもグリザベラを受け入れ、長老はグリザベラを天界に昇る唯一の猫に選びます。
21.猫の挨拶
舞台上に置かれていた巨大なタイヤが浮き上がり、長老がグリザベラを天界へ送り出します。グリザベラは闇とともにフェードアウトし、長老が静かに人間たちへのメッセージを歌いだします。
帽子を取ってお辞儀しろとかサーモンパイとクリームをくれとか結構無茶なことを言ってきます笑
犬と一緒にするなと言う主張を高らかに掲げ大コーラスの上、幕が閉じます。
曲が終わった途端カーテンコールが始まり、猫さんたちもちょっと素が出てきます。最後の最後に、カサンドラとハグできたのはいい思い出です。
ここまでお付き合いくださった方、ありがとうございました。
そして私の言ったことに一つでも
「あるある!」
とうなづいた方、
多分同士ですね笑
そんなCATSは集客も絶好調で、なんと今月までだったはずの公演期間が4月25日までに延長されました。
ぜひ、この期間内にロンドンに行く方!
CATS をブックしましょう^_^。
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