クイズの採点や宿題のチェックは、なるべく家に持ち帰らず、オフィスにいる間に済ませるようにしている。

 

とくに金曜日は、翌週一週間分の準備も済ませてから帰宅するようにしているため、帰宅も遅くなる。

 

 

 

うちの大学は金曜日に授業がないクラスが多いため、金曜日はキャンパスが全体が静かでゆったりしている。

 

授業がある教授も金曜日はさっさと帰るので、午後になると共有のコピー室も空いている。

 

私のオフィスがある建物は、金曜日の午後は私と秘書しかいない状態になる。

 

 

 

どうせオフィスで仕事をしているならと、オフィスアワーも金曜日の午後に設定している。

 

学生が来ることは滅多にない(今学期は4人のみ)。

 

 

 

私は、土曜日もプライベートで日本語を教えている。

 

土曜日も忙しいついでに、土曜日のうちに金曜日に終わらなかった仕事を片付けてしまう。

 

そして家のことや、買い出しなども土曜日のうちにしてしまう。

 

 

 

日曜日は、家から一歩も出ず、家族以外の誰とも会わず、仕事もしない日に決めている。

 

日曜日だけは完全な「休日」にしたいと思っている。

 

 

 

とはいえ、やはりメールをチェックしてしまうものである。

 

 

さきほど読んでしまったメールは、例のフットボールの花形選手の問題児Cからだった。

 

can you tell me if there are any quizzes coming up so I can schedule them in(支援オフィス)?

 

支援オフィスに予約を入れたいので、今後のクイズの予定を教えてくれませんか。

 

 

以前も書いたが、Cについては大学の支援オフィスから正式に連絡が来ている。

 

 

アメリカの教育機関は、障害がある生徒も平等に公平に学習できるよう、法律で守られている。

 

必要であると認められれば、クイズや試験は支援オフィスのテスティングルーム(試験室)で一人で受けることができ、

 

制限時間も通常の2倍に延長してもらえる。

 

Cはそういった学習者の一人である。


 

 

ただし支援オフィスのテスティングルームは、72時間前の予約が必要で、

 

予約は学生本人の責任である。

 

 

Cは、予約を入れ忘れたり、まちがえた時間で予約を入れたり、遅刻して試験を受けさせてもらえなかったりしている。

 

過去に3回のクイズをミスっており、今のところ成績はF(落第)である。

 

 

 

Cの障害が何かはわからないが、もしかしたらADDもあるのかもしれない。

 

それを質問することは法律で禁じられているので、本人が言わない限りこちらは知る由はない。

 

 

 

前置きが長くなったが、私の授業のコーススケジュールはすべてCanvas(多くの大学が使っている学習管理システム)にアップしてある。

 

スケジュールだけでなく、成績も提出物もすべてCanvasで管理しているため、学生は自分の成績を随時チェックすることができる。

 

 

なのにCは上記のような質問をしてくるのである。

 

もちろん私の返事は、You can check by logging in to Canvas and clicking "Schedule." (キャンバスにログインしてスケジュールをクリックしてください)である。

 

 

何度Canvasにすべてアップしてあると説明しても、Cは私に頼ってくる。

 

でもCは、助けてくれる相手に責任を押し付けてくるタイプだとわかったので、私は上記のような返事を出す。

 

週末に返事を出すのはしゃくなので、月曜日の早朝まで待つことにする。

 

 

やはり日曜日の午後メールなど開けるものではない。