【共依存の特徴】
ー 作り笑いで自分を偽ることのリスク ー
機能不全家族の中で育った
アダルトチルドレンは、
「自己喪失」の病である
共依存の特徴を持っています。
機能不全家族の中で育つということは、
戦場のような
サバイバルを生きることと
同様と言われます。
実際に、
機能不全家族で育った
サバイバーの中には、
複雑性PTSDを患う人もいて、
記憶を司る脳の海馬が
通常の人よりも、
萎縮していることがあり、
戦争でトラウマを負った、
傷病兵と同じような症状を
示すとも言われます。
そんな機能不全家族の中で
生き延びるために
身につけてしまった
不都合な生き方に、
「愛想笑い」があります。
親から嫌われては
子どもは生きていけないので、
自分の心を偽ってでも、
笑顔を作って親の機嫌をとり、
親の表情や行動を
敏感に察知する能力を
身につけてしまいます。
この習性こそが、
「自己喪失」の核となっていくのです。
そこには、
自分の内側から発動した
能動的な意志はなく、
ただただ、
機能不全家族の環境に、
適応するために、
反応しているだけなのです。
これでは、
生きる屍のようなものです。
親に気に入られるために身につけた
「愛想笑い」によって、
自分を偽り、
自分を押し殺して生きているので、
本当に自分が何者なのかが、
わからなくなっていきます。
共依存の親子にあるケースでは、
年老いた親が死んでしまうと、
それまで自分に指示を与えてくれた
親という「司令塔」を失って、
自分が何をしていいのかわからず、
精神を病んでしまうことがあるのです。
親の指示通りに
動いてきただけでなく、
世間で良いとされるものや、
正解を求め、
その通りに生きることを
良いことと思い込んで
生きてきた共依存の人は、
大きく時代が変化した時にも、
その流れについていけずに、
挫折してしまいます。
自分を見失ったまま、
生きることのリスクは、
計り知れないものがあるのです。
誰かの参考になれば幸いです。
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