まるで何もなかったかのように、杏子ちゃんはいつもの笑顔でした。遊んでいても彼女は私に指導権を持たせてくれます。調子に乗ってました、歌を歌えば褒めてくれる杏子ちゃんの優しさに付け込んで。内心私の前で笑ってくれたら、叔父達の悩みはどうでもよかった。彼女が傍に居てくれるなら。私にとって居心地のいい存在でした。いえ、都合がいい存在にしていたのかもしれません。今思い出しても、私の自分勝手な偽善っぷりに吐き気がします。
夏の終わり、悪夢のような連絡は、朝方突然かかってきました。
『えっ
杏子ちゃんがっ
』母の声に私はすぐに悟りました。杏子ちゃんの訃報でした。その後の事はあまりよく覚えていませんが、夢から覚めた後のように、母も私もぼーっとタバコに火をつけていました。無言でしたずっと。声出して確認したら、それが現実だと証明される。私は無心に2時間ほど、ぼーっとしていました。
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夏の終わり、悪夢のような連絡は、朝方突然かかってきました。
『えっ
杏子ちゃんがっ
』母の声に私はすぐに悟りました。杏子ちゃんの訃報でした。その後の事はあまりよく覚えていませんが、夢から覚めた後のように、母も私もぼーっとタバコに火をつけていました。無言でしたずっと。声出して確認したら、それが現実だと証明される。私は無心に2時間ほど、ぼーっとしていました。 NEXT
今がよければいっか。私の安易な考えは、後に取り返しの着かない最悪な結果となるのです。
大人になってからの私達は、友達以上の関係が自然に心地よくて、自然と会う回数も増えていきました。ご飯を食べに行ったり、恋愛トークをしたり、飲みに行ったり。。。そのなかでも歌手を夢見ていた私に、カラオケに行って嬉しそうにリクエストをする彼女を思い出します