ささき まき さく・え
やっぱり おおかみ
1973年10月1日 福音館書店
*写真は、福音館書店HPより。
毎日新聞土曜日朝刊の書評欄
【なつかしい一冊】
1969年生まれの
ラッパー・ラジオパーソナリティ
宇多丸さんが選んだのは絵本でした
*写真は、RHYMESTER 公式サイト
右のイラストが宇多丸さん
本文から一部引用させて頂きます。
どこかに だれか いないかな
…
おれに にたこは いないかな
…
おれに にたこは いないんだ
…
やっぱり おれは おおかみだもんな
おおかみとして いきるしかないよ
そうおもうと なんだかふしぎに
ゆかいな きもちに なってきました。
ずっと自分に似た子を探していたけど
どこにもいないと気付き…
"おおかみ"としての自分を受け入れ
生きる決意をする!
宇多丸さんの文章も
一部引用させて頂きます
当時、とかく「他の大勢との同調」を
強要してくる大人たちの物言いに、
幼いながらも密かな反発を感じていた
私にとって、人とは違う「個」であること、
孤独「と」生きてゆくということを
気高く肯定してみせる本作の結末は、
衝撃的なまでの解放感をもたらしました。
筋金入りの一人っ子にして「鍵っ子」、
基本は単独行動!な私の性分は、
そのとき完全に確立されたのだと思います。