明日から夏コミですね!
有明近隣はもとより、都内のビジネスホテルの稼ぎ時でもあります。
夏コミ参加者は我々にとっても大切なお客様、気持ち良く過ごしていただきたいもの。

既にパンフの諸注意やマンガレポートでマナー対策は万全な強者の貴方は読み飛ばしてください(笑)

なお、夏コミに限らず、コンベンションセンターなどイベント会場近辺のホテルにも応用できると思います。

+++++

①ルームキーを忘れずに

会場近辺のホテルはよく控え室として利用されています。
人の出入りは当たり前。中には空き巣狙いの宿泊してない客(とは言えないけど)も。
清掃員も戸締りに気をつけるように厳重に注意されます。
そんな訳で、お客様がキーを閉じ込めてドアが開けられなくなっても、清掃員は開けることができません。なりすましによる盗難が発生したケースがあるからです。
外出時にはルームキーを必ず身に付けてください。万が一に閉じ込めた場合はフロントにお問い合わせをお願いいたします。


②清掃予約はお早めに

友人知人を含めて幾つかの部屋をとってもいる場合は、その内のひとつを「清掃不要・立ち入り禁止」にして、貴重品・戦利品置き場および読書部屋にすると便利です。
その際は前日にフロントに清掃不要の旨をお伝えください。
DON'T DISTURBの札を下げても意味は同じですが、本当に清掃不要かどうかの確認の電話がフロントから入るので、少し煩わしくなります。
清掃員側としても、清掃するか否か判断が下るまでは待機扱いになるため、すごくもどかしいです…
ゴミやタオル交換は、清掃員に声をかけてください。
ただし、タオルの追加や二回目以降のタオル交換については、ホテルによっては断られる場合もあります。ゴミ回収はなんら問題ありません。

また、予め部屋に戻る時間を決めていたら、その時間までに清掃して欲しいとフロントに予約することもできます。むしろ、できることなら、そうしていただきたいです。
清掃終了時刻があまりに早いと期待に添えられないこともありますが、基本的に時間指定された部屋を優先的に清掃しますので、確実です。
きれいな部屋でゆっくり休みたい時におすすめです。

また、ホテルによってはゴミの回収のみを行い、清掃代金を還元するエコノーメイクというサービスを採用している所もあります。
前日までの予約が必要、アメニティやタオル交換は一切行われない等の制約はありますが、清掃料金の還元・清掃員の立ち入りが最低限しか行われないというメリットがあります。
興味があればホテルに問い合わせてみてください。


③ゴミは少なめに

イベント時は特に夏コミ・冬コミではゴミが大量に発生いたします。
中でもペットボトルや空き缶・資料およびチラシ類・ダンボールが8割。
その大量のゴミを分別するだけでも大変な手間の上に、契約している業者の処理能力を超える量のために、毎回ものすごいことになっております。

もちろん、お客様が客室で快適に過ごすのが最優先ではありますが…

少し配慮していただけるだけで、随分楽になるのです。

・ペットボトル・空き缶・ビンはそれぞれ纏めておく
・ダンボールは畳む
・不用品など、一目でゴミと分かりにくいものには「捨ててください」などのメモをつける
・チラシ類などの紙類は、できるだけイベント会場で破棄する

特に最後の項目について。
コミケに限らず、イベントでは大量の資料が配布されます。
イベント会場と契約している業者はその旨もきちんと分かっていて、キャパシティも大きいです。純粋にパンフレットのみを収集するので、再利用もしやすくなっています。

ホテルでも再利用できるように細かい分別が行なわれております。
しかし、食べ物ゴミと混ざってしまうと再利用ができなくなってしまうため、そのまま燃えるごみとして廃棄するしかなくなってしまいます。
また、処理するキャパシティもイベント会場より小さく、大変です。

できればパンフ・チラシ類は会場内で所定の場所に廃棄していただけると、ありがたいです。

また、文具類やガムテープなどの忘れ物に見える不用品は、たとえゴミ箱の中にあったとしても、判断が難しくて処理に困ります。
「不要なので捨ててください」などのメモが添えられていると助かります。
逆に、滞在中に触って欲しくないものがあれば、「触らないでください」「ゴミではないので捨てないで下さい」などのメモがあると、こちらも安心です。

宜しく御願いいたします。


④マナーは守ろう

コミケ客がほとんどとはいえ、その他のレジャー・観光目的で宿泊しているお客様もいることを忘れないでください。
特に夏はちいさな子どもを連れた家族客が多いです。

過去には、半裸でM字開脚してる女性がプリントされた紙袋を持って移動したり、コスプレのまま廊下を歩いていたお客様がいらっしゃいました。

幸い一般客との遭遇には至らなかったようですが…

くれぐれも、お気をつけて。



++++++

ひとまず、この辺で。

外出時の部屋の空調については、過去記事の「できる男のホテル術③:真夏の客室は…」に詳しく説明しているので、ここでは省略します。

有明周辺の飲食店は増加傾向にありますが、それでもまだまだ少ないのが現状です。
ホテルの宿泊客であれば、前もってレストランを予約するか、今のうちに有明にある100円ショップで日持ちのする食料品を買い溜めるか、デリバリーをご利用ください。

人が有明に溢れている間にイベント参加を切り上げて、別の場所に移動するという手もあります。バスより料金はかかりますが、ゆりかもめで有明駅から豊洲方面へ向かうルートが比較的空いていてオススメです。ただし、明日は東京湾大華火も行なわれるため、豊洲駅周辺が混雑するかもしれません。

コンビニを利用する場合、会場周辺の店は品揃えを切り替えていることに御注意ください。雑誌・コミック類が店頭から姿を消し、代わりに紙袋やスケッチブック、ウェットティッシュおよび冷却グッズの品揃えが豊富です。
少し離れた場所に大きな100円ショップがありますが、レジが少ないので混雑しかねません。

この辺の内情は、たぶんお客様の方が詳しそうですね…

あと、薬はご自身でご用意ください。
急な体調不良で薬を分けて欲しいと言われても、法律でホテルが薬を提供することは禁止されて
います。
御注意ください。

それでは、楽しいイベントを!
お久しぶりです!
ネタはあっても何から手をつけていいか。どこまで語ってもいいのか…
悩んでばかりいた私に、本日天啓が届きました。

「悩むくらいなら思ったことをそのまんま書いとけ!」

ごもっとも。

というわけで、数ヶ月ぶりに復活いたします。
できる男のホテル術!

特に今回は女性にも見ていただきたい客室の空調について。
テーマはズバリ、熱中症対策!

++++++

部屋を留守にする時、部屋の電源をONにしたままクーラーをかけて外出する…なんてこと、ありませんか?
特に近年は温暖化が進み、さらに都内ではヒートアイランド現象が進んでいるため、熱中症対策としてクーラーをかけたまま外出なさるお客様が増えております。

その考え方そのものは問題ありません。
エコに妥協して体調不良を起こされては、ホテル側も困ってしまいます。

ただ、何も考えずにただクーラーをかけたままではまずいということです。


夏は必ずカーテンを閉めて、日差しを遮断しましょう!
クーラーをかけていても、窓からの日差しで室温が上がるため、全く意味がありません。
電力の無駄遣いです。

逆に言えば、夏は日差しを遮断すればさほど室温は上がりません。
単身世帯の方は日中に雨戸を閉めて外出し、早朝や夕方以降に換気をすれば、エコになります。
電気代が減って懐にも優しいアイデアだと思いますが…どうでしょう?

話が反れて、ごめんなさい。



また、加湿器付き空気清浄機が備え付けられていると、つい水を入れて使いたくなりますが…
その加湿、ちょっと待ってください!

関東を含む太平洋側では夏、日本海側では冬に湿度が上がります。
つまり、その時期に加湿はまったく意味がありません。

それどころか…

夏の太平洋側で加湿器を使うと、熱中症の危険性が高まります(驚)

クーラーをかけているから大丈夫と思いがちですが、ホテルの客室は一定の温度以上に下がらない仕様になっています。

さらに、南向きの部屋でカーテンを全開したままだと、太陽光の方が強いので冷房効果が相殺されて、30度近い湿った暖かい空気が部屋全体に回る…という悪循環が起こります。
想像するだけで地獄ですね…

そんな中で、セキュリティのためドアを閉めた状態でお客様滞在中の部屋を清掃しなければならない我々のためにも(笑)。

外出中はカーテンを閉めて、加湿器は適切にお使いいただきますよう、宜しくお願いいたします(切実)!!


+++++

いかがでしたか?

1:外出時は窓を閉める
2:関東など太平洋沿岸では余計な加湿をしない
  (もちろん、空気が乾燥していればその限りではない)

この二つに気をつけていれば、クーラーをかけていなくても快適な室温が保てる…はずです。
もちろん、かけていた方がより涼しく過ごしやすいのは明白ですが。

首などを冷やす・水分補給などの熱中症対策を併用するといいと思います。

冷蔵庫に絞った濡れタオルなどの冷感グッズを用意したり、お茶やスポーツドリンクを冷やすなどして、熱い夏を乗り切りましょう!

ただし、くれぐれも忘れ物には御注意くださいませ。
現役清掃員が語る!できる男のホテル術♪
その7 ゴミの扱い①
部屋の整頓に大きく作用するのが、ゴミの扱いです。
分量は少なくとも、気が向くままに部屋のあちこちに捨て散らかすと汚く見えます。ホテルでこれなら、自宅はさぞや…(^_^;)
逆に、ゴミの分量は多いけれど、缶は缶、ペットボトルはペットボトル…と一ヶ所に纏めてある部屋は、案外きれいに見えるもの。
わざわざ分別しなくて済むため、捨てるのも楽なのです。
ゴミが多くて散らかってしまうとお悩みの方、まずはゴミ箱にちゃんと捨てることから始めては?
あらかじめ生ゴミ・ペットボトル・空き缶・雑誌類…と分別して、捨てる場所を決めると良いかも。
では^_^