久しぶりの真理子さんの新刊を買いました。
光文社から出ている雑誌「STORY」の連載をまとめたものです。
内容はまだ読んでないのでこれからなのですが・・。
この新刊の宣伝で、今月号の「STORY」に、真理子さんのインタビューが載っていましたので、今日はその話を・・。
このインタビュー記事は、40代の人向けに真理子さんが書いているものなので、なんというか、今私が読んでも、「ちょっと読むのが遅かったな・・」と、後悔してしまう内容が多かった(苦笑)
例えば、
「40代は、この先どんな人生を送りたいのか、ビジョンを立てろ。知り合いの編集者は、40代で大学院に入り、今は大学の先生をしている。これで70代まで働ける。」と。
そうか~。でも、55歳ではさすがにもう遅いよな・・と笑
まあ、40代でもなかなか、大学院に入るという決断は難しかったと思いますが、私の友達で実際、40代で大学院に入った子がいて(彼女もがんばりやさん)、ちゃんとやってる人はやっているんだな・・と。
大学院はムリとしても、この先一生できるような仕事を、もう少し考えて探せば良かったかな、と。
まあ、どちらにせよ、今こんな足の病気になってしまったので、何をやってても、途中で諦めざるを得なかったでしょうが。
あとは、
「40代は後輩や若い子と仲良くなって、御馳走してあげる時期。お芝居を見に行くなら、チケットは2枚買って、若い子を誘って一緒に行く。若い人と仲良くなると、自分も若返る。」と。
でもなぁ。これって、仕事して、充分な収入があるからこそできることで、現実問題、無職で経済的な余裕ない人は無理ですよね。理想ではあるけれど、正社員の仕事でもしてないと難しい。
「若い人と仲良くするといい」というのは、すごくうなずける話なのですが。
あと私が結構ショックだったのは、
「子供は産んでおいて良かった。うまくしたもので、50代以降、老いへの不安や怯えを感じると、反比例して子供が成長する喜びが増していく」と。
うーん。これを言われるとなぁ。
もう子供はどうあがいても産めないし。
「50代以降の老いへの不安や怯え」・・・・今、まさに自分が戦っているもので、それプラス、親の介護やこの先親の死とも向き合わなければならない時がやって来る。
その時、子供がいないと、ただひたすら暗く落ち込むことばかりなんだけれど、子供がいれば、子供の成長、そしてやがては孫の顔が見れたり、という大きな幸せも手に入る、と。
だから人は「子を産む」のだろうな。
ぼんやりとわかってはいたけれど、子供という「支え」がなく、ひたすら、いばらの道をこれから歩んで行くことになる子なしの私は、どうやって立ち向かえばいいのだろう・・。
考えてしまった。
そして、一番打ちのめされたのは、
「40代で大切なのは、誘ってもらえる人になること。今は毎晩のようにお誘いを受ける私も、20代、30代の頃は、誘ってもらえないこともあった。その時、誘われなくても寂しそうにしないと決め、読書をしたり、話題の舞台や映画を観たりして、知的好奇心を大いに満たした。一人時間を楽しめるようになって、初めて人が寄ってきてくれるようになるのです。」
またしても、これも✖。
(人から誘われないことについては、以前の記事で書いてます↓)
今も誰からも誘われないし、下手したら、若い頃の方がたくさんお誘いがあったかも?笑
だからと言って、読書や舞台を見に行けば、人から誘われるのか?と問われたら、そうでもないとは思いますが。
真理子さんが誘われるようになったのは、やはり、人気作家として上り詰め、地位と名誉を手に入れたことも大きいし(社会的地位が高い人にほど、人は寄って来る)、前述のように、人に御馳走したりという経済的な余裕があったり、また、おしゃべりがお上手であったりというキャラ的なものも大きいかと。
いずれにせよ、これ読んで、私には何もないし、今さらできることももう何もない・・。
もう遅いよ~と思ってしまったのは事実。
でもまあ、何歳で足が悪くなって、何歳で病気になるとか、例えばこんなコロナ禍になることも含め、40代の頃は予想もできなかったことが起こったのだから、それを今さら言っても仕方ない・・。
大事なのはこれから。
今後、どうするか、ですからね。
しっかり現実見つめ、私は私のペースで、ゆっくり歩んでいこうと思います・・
ただ、言えるのは、40代は40代で「もうこんな歳なのだから、今さら大学院なんて・・」って思っていた。
でも今思えば充分若かったし、元気だった。
そして今、55歳。
きっと、65歳になった時、「今思えば、50代は若かったし、元気だった。」と、また思うのだろう。
そこを後で後悔しないようにはしなければ・・と。
そういうことなんですよね、真理子さん。