大きなお世話ですが、この歳になると、色々な人の人生を見てきているので、色々思うこともあります。

そんな私のひとり言をちょこっとブログに書いてみようかと思いました。

読んで嫌な気分になられる方もいるかと思うので、それをご了承の方のみ、お進みくださいませ。

 

 

今季のドラマは見るものがないと言っておきながら、片手間で見ていたドラマがあります笑

 

 

金曜ドラマ「NICE FLIGHT」。

航空業界のお仕事に興味があったので、なんとはなしに見ていました。

(この中村アンの役どころが、見ててめっちゃイライラするのですが、それはここでは置いといて)

 

パイロットを見ると、思い出す人がいます。

実は、同級生でパイロットになった子がいました。

それを知ったのが、30代頃の同窓会の時。

 

その時彼はすでにもうパイロットをやめていたのですが、話によると航空大学校を出た後、国内大手航空会社に就職してパイロットに。

その後、最近やめたとのことでした。

パイロットと言えば、背の高いイケメンを想像すると思うのですが、その子はお世辞にもそういうタイプではなく、背も低いし(パイロットって身長制限ないの?CAはあるのに。)、特別目立つ容姿ではない普通の人で、

子供の頃は、その子がパイロットになるなんて、思ってもみなかったくらいでした。

しかし、実際パイロットの制服着た写真を見せてもらったので、嘘ではありません。

 

そんな素晴らしい職業に就いていたのに、なんで辞めたの??と、その時皆が思ったのは言うまでもありません。

そしたらその子はこう答えました。

 

「俺、50代で死にたくないから。」

 

その時、周りの誰もが、その意味がわかりませんでした。

 

「どういう意味??」と聞くと、

 

「パイロットって、ものすごい量の放射能を浴びているんだよ。

だから、みんな50代になる頃には、病気になってる。パイロットって、短命なんだ。」

 

その時、初めて飛行機に乗ることが、そんなに体にとって良くないことなのか、と知りました。

その頃は、若過ぎて、自分も健康だったし、みんなそんなことに興味がなかったのです。

 

その後、40代になって私も色んなところが悪くなり笑、整形外科で良くレントゲンを撮るようになった頃、一度先生に、気になって聞いたことがあります。

「こんなにレントゲン撮っていたら、被ばくが心配なんですが・・。」

 

それは整形外科ではよくある質問なのでしょう。

先生は、ゴソゴソと資料を取り出し、私に説明してくれました。

そこには、具体的な数字は覚えてませんが、レントゲン一枚撮った際の被ばく量は、日本とニューヨークを飛行機で往復する際の被ばく量よりも少ない、というようなことが書いてありました。

そういう具体例を出してくれるとわかりやすいので、少し安心したのを覚えています。

 

ということは、月に平均二回くらい海外出張に行っている私のボス(当時)は、結構危ないな、と思いました。

と同時に、「あー、あの時〇〇君が言っていたのは、こういうことなんだ。」と、初めて具体的にその話が結びつきました。

パイロットの被ばく量が危ないってことは、CAだって同じこと。

華やかに見える世界も、実は色々な危険性を秘めているんだな、と。

(あー、CAにならなくて良かったわ。(負け惜しみ笑))

 

そして、パイロットをやめたその同級生がその後どうしたか・・。

その頃、その子は、まだ定職には就いてなくて、しばらくゆっくりした後、何か起業して、自分で商売を始める、っていうようなことを言ってました。

しかし、その後も何度か会いましたが、具体的に何かやり出したという話は聞かず、仕事のこともだんだん、聞きづらい雰囲気に。

 

結婚の噂もなく、いまだに独身のよう。

いま、どうやって生計を立てているのだろう。

今や、年一回の年賀状のやり取りだけになってしまったので(同窓会もいつのまにかなくなった)、状況はわからないのですが、なかなか厳しい状況のようです。

 

思うに、航空大学校なんて、パイロットになるための学校で、逆にそれ以外の職に就こうと思ったら、「航空大学校卒」という学歴では、どうやっても潰しが効かない。

パイロットがパイロットを辞めた時、他の職種に転職するのは、実は結構難しいのでは?と思いました。

((注)航空大学校以外の学校を出て、パイロットになられている方もいます。)

 

ご存知のように、パイロットは健康管理が非常に重要な仕事で、50を過ぎたら、リタイアも早いと思います。

一生分稼いだから、アーリーリタイアメントでゆっくりする、という方も多いのでしょうが、転職という意味ではなかなか難しいのでは?と、勝手な推測ですが、思いました。

それでもやはり、パイロットは「憧れの仕事」。なりたい方は多いのでしょうね。

 

あー、オチがない話ですみません。

せめてものオチの代わりに、私の話を・・。

 

実は、私、母親からしつこいくらい「CAの試験受けろ」と懇願されて、半ば強制的に無理矢理受けさせられたのですが(自分の夢を娘に押し付ける典型的な毒親)、私自身は、肉体労働の立ち仕事はしんどいなと思っていて、最初から受ける気もなく、椅子に座ってできるOLの仕事(できれば秘書)がしたかったんです。(同じ理由で当時人気だったグラホスも受けませんでした。)

母親も無知なので、そんなコネもない、エアライン専門学校にも通ってない普通の女子大生が、CA試験に受かるわけもないのに、バカですよね。

 

まぐれで受かったらどうしよう??なんて一瞬思いましたが、当然一次で落ちましたので、何の心配もありませんでした笑

ちなみに受けたのは、今はなき「JAS」です笑(母親に必死で説得された頃には、JALとANAは、もう締め切りが終わってた。)

でも、人一倍心配性の母親、もし被ばくのことを知ってたら、私には勧めなかったでしょうね。母親も無知でしたね真顔

 

余談ですが、この時の試験で一番覚えていることと言えば、異常的にみんな背が高かったこと。

最初受付の時に、建物の外にずら~~っと女子大生が一列に並ぶのですが、みんな背が高いので、前が全然見えない笑

それまでは、私自身も背が高い方だったので(164cm)、こんな経験生まれて初めてでした。身長制限があると、こういうことが起こるのですね。ってことは、CAの世界も同じなんでしょうね。