7月初旬のDOIで披露された昌磨さんの今シーズンSP「Gravity」


先月、来日していたステファン先生にブラッシュアップをしてもらったそうで

とりあえず、フィニッシュポーズがカッコ良すぎて軽く悲鳴を上げそうになりました(笑)


本人的には靴の調整もあって、DOIの時点ではまだあまり滑り込めていなかったようですね

そんな中でも、CSで生中継された最終日の演技のStSqが良さげだったので、DOIバージョンとして書き起こしをしておきました



初演のPIW横浜公演はこんな感じでしたが↓



ブラッシュアップ後のDOIではこんな感じになりました↓

水色の枠はDOIのリンクサイズの目安です
東側を正面(ジャッジ側)ということにしてあります
StSqに入る前までは、PIWのときと正面を逆にして滑ってるっぽいですね
直前のジャンプの入りも図の右側からだったのが左側からになっているので、StSqのスタート位置がだいぶズレています(でもStSqの正面は変わっていないっぽい)

相変わらず軌道の交錯が激しいので、今回も4分割にしました


まずは、スタートから右のクラスターまで↓


緑の円で囲った部分は構成の変更点
右足で軽く押してエッジを乗り換えていたところが、左足だけで行うチェンジエッジに変わりました

あとは序盤のコース取りが変わったくらいですかね…?
ロングツイズルの途中で両手を広げる振り付けが素敵


続き、左のクラスターの後まで↓


ごちゃごちゃして見づらいですが…
PIWでモホークっぽく見えていたところはどうやらCWチョクトウだった模様

左のクラスターはごっそり変更となりました
▶︎PIWの構成
LFOカウンター→ロッカー→カウンター
すべて時計回り(CW)
▶︎DOIの構成
LFIブラケット→カウンター→ループ
すべて反時計回り(CCW)
最後のFOループを回り切るのが難しそう?

正直、変更前の方が手足の使い方がカッコ良くて好きでした
が、新ルールに合わせるとこうせざるを得ないからしょうがないですね(ISUのバカ〜)
構成から外されたCWのカウンターとロッカーの行方が気になるところではあります

続き、クリムキンイーグルに入る前まで↓

この辺りは構成上の変更はなさそうです

私が好きと言っていたクロスロールのところで胸に手を当てる振り付けがなくなりました

前から薄々気付いてはいたんですけど、私が好きと言った振り付けってだいたい消えるんですよね…もう言うのやめようかな…?

でも、この縋るように腕を伸ばす振り付けも好きです(結局言う)


ラスト、クリムキンからスピンに入る前まで↓

スプリットフリップの後のジャンプはなくなったようです

終盤に入っていたCCWブラケットも左のクラスターに移動したので、これでStSq自体が少し短くなってその後のスピンに余裕が出るかな?と思いきや

最後の緑で囲ったところでたっぷり時間を使っているのでそんなに変わっていませんでした(汗)

いやいや…最後の2つのスピンの時間がどう見ても足りなさそうなんですけどねぇ??


なんかこの構成だと、クリムキンイーグル以降はもうStSqというよりもスピンまでの長すぎるつなぎみたいになってますね(笑)

ステファンも昌磨さんにやってほしいことがたくさんあって、どれも削りたくなくて困ってるのかも…?などと妄想してしまいます



難しいターン・ステップの数の比較↓



空欄が増えていますが…

まだまだ進化の余地があるということで、それはそれで楽しみです



前記事で気になっていたクラスターの新条件ですが


DOIでの他の選手の演技も全部チェックしてみたところ、皆さん左右のクラスターに5種類の難しいターンを全て組み込んだ構成になっていました(星南くんだけちょっと違いましたが)

やはり新ルールはそういう解釈で良さそうですかね?


条件を厳しくするとプログラムの自由度が下がってしまうので、振付師さんはたいへんだろうなと思います

あと、4連続以上のクラスターとかもう作れなくないですか?という素朴な疑問もあります



でも、StSq以上にたいへんそうなのがスピンですよね…

こちらは皆さんまだ模索中といった感じのようですが


スピンに関しては長くなりそうなので、また後日ルール変更も含めてまとめようかなと思っています