グランプリシリーズ第3戦・フランス大会
涙のキスクラから一夜明け、エキシビションでは元気な姿を見せてくれた昌磨さん
すでに気持ちも前向きに切り替わっているようで、スッキリとした良い表情をしていました
次戦に向けて、スイスで充実した練習ができると良いですね
さて、昌磨さんのSP「Great Spirit」
演技構成と評価はこうなりました
4F
4T+COMBO
CSSp3
────
3A X
FCSp4
CCoSp4
StSq2
全体の大まかな構成は前戦と同じでしたが、スピン、ステップの構成が変わりました
スタートポジションについた時の表情がやや不安げに見えましたが、曲が始まってからの動きは悪くなかったと思います
6練で全く跳べていなかった4Fを決めて、何とかこのまま波に乗ってくれればと思ったんですが…
4Tは軸が傾いてしまい転倒、コンボにできず
織田くんの解説によると「空中で足が締まっていない」そうで、確かによく見ると両足がちょっと開いています
それでも4回転回り切るところが昌磨さんらしいというか何というか…
転倒から起き上がって、すぐにCSSpへ
CSSpの構成は、
①ウィンドミルで入る
②シットフォワード(SF)
・足換え(右→左)
③シットサイドウェイズ(SS)
④同一姿勢で8回転
レベル特徴を「ジャンプによる足換え」から「同一姿勢で8回転」に変えてきました!
この曲の、なんかこう…地を這うような重低音を表現するには、足換えのジャンプはない方がしっくりきますね
回転がずっと曲のビートと合っているのも心地よくて、これはかっこいいスピンだなと思ったんですが、レベル3ですか…
②③④は問題なさそうに見えるので、①が認められなかったのかな??
ウィンドミルなどの難しい入り方をする場合、「意図されたスピンの基本姿勢に最初の2回転以内に達しなければならない」というルールがあるんですが…
ウィンドミルからシットスピンの姿勢まで腰を落とすのに、ちょっと時間がかかっているように見えるかも??
3Aはかなり軸が前傾して転倒
ここ、顎でも打ったんじゃないかと思って一瞬ヒヤッとしたんですが、何ともなかったようで良かったです…
起き上がって、すぐにFCSpへ
FCSpの構成は、
①トウアラビアンで入る
・キャメル姿勢
②キャメルアップワード(CU)
③キャメルフォワード(CF)
④キャメルサイドウェイズ(CS)
レベル特徴を「チェンジエッジ」から「キャメルサイドウェイズ」に変えてきました!
サイドウェイズがドーナツスピンなんて「ロコ」以来じゃないですか?
チェンジエッジを入れない構成もいつ以来だろう?と思って手元の記録を遡ってみたら、2011-12シーズンの「ツィガーヌ」以来…??って、8年も前じゃないですか(汗)
スピンの構成って、どうしてもマンネリ化しがちなところがあると思うんで、こうして構成が刷新されるとなんか嬉しくなってしまいます
CCoSpは変更なし
2度の転倒の影響なのか、この辺りから体力的に少しキツそうに見えました…
最後の方は足元がフラつきましたが、何とか持ち堪えましたね
StSqもちょっと元気がないなぁと思いました
あと、私の好きな振り付けがまた1つ姿を消しました(泣)
レベル2ということですが、構成で気になるところもあるので、これに関しては後日また書き起こしでもしようかと企んでおります
今大会は、昌磨さん曰く「スピンとステップを意識的にやってきた」ということだったので、そこをすごく楽しみにしていて
実際、構成も変えてきていて、 SPに関しては個人的にけっこうワクワクする演技だったんですよね
特にドーナツスピンは、久しぶりに見たので「おおっ!」とテンションが上がりました
こういう構成の変更って、昌磨さんが1人で考えているんでしょうかね?
振付師の方と相談して決めるんでしょうか??
そんな素朴な疑問はありますが、何にしても、昌磨さんのこのプログラムに対するこだわりが垣間見られる演技だったなと思います