久しぶりに、勝負に挑んだ。


今日は体調もよく、仕上がりいい。


「これはイケるぞ。しかし油断は禁物だ!」


と言い聞かし、3回戦の短くも長い戦いに挑んだ。


1回戦が始まった。
相手は今回かなりの強敵。油多く、匂いもキッツイ。
しかし勢いよく手ををだす。なんとか乗りきる。


2回戦。倍になったヤツがあらわれた。
しかもヤワめで手を出しにくい。かなりの疲労が出てきた。。一瞬手が止まる。。慌てて水を含み、また手をがむしゃらにだす。

ようやく終わったと思った矢先の3回戦。
「これが終われば、帰れるんだ。。」


とアリスのようなセリフを頭に浮かべながら、めもくれず手を出した。


試合が終わった。。かなりの強敵だった。。
充足感もあるが頭も真っ白。快感を全身で感じた。


リングを出る。あれだけ激しかったのに何か寂しげだ。


「またくるぜ。元祖」


と、新たな出発をきったヤツに振り返りながら挨拶した。


相方が良くなったら、すぐにでも連れて行きたい。

元気出してもらわんとね。