今を遡ること約40年前
 
こんな私にも、青春と呼べる日々がありまして…

高校生時代には、一端にも部活動に取り組んでいまして、学校の夏休みには一週間練習漬けになる、夏合宿などというそれはそれは苦行のような期間を体験していました。

一日目の午後には足の裏に肉刺ができて、二日目にはその肉刺が潰れ、三日目には肉刺と筋肉痛で歩行が困難になりと、その姿はとても若々しい高校生とは思えないほどの状態になるほどでした。

 

そんな苦しい合宿だったのですが、楽しみはあったのです。

夜の校舎の探検(決して女子部屋強襲とかではないですよ)とか、夜中の体育館での暗闇バスケットとか…、まぁ、それが顧問にバレて翌日の練習がさらに厳しくなったりとかしたんですが…。

そんな楽しみのうち最も期待していたのが、最終夜の打上げでした。各学年での余興の出し物や、顧問の先生方の宴会芸とか、それは地獄の後の極楽を思わせるような思いででした。

 

そして、その時に出されていたのが、顧問の先生が買ってきてくれた、近くの餃子屋の焼きたて餃子です。

とにかく自分たちで作った物以外の物が食べられるというのが嬉しかったです。いくら好きな子が作ってくれたとは言っても所詮は限られた材料で限られた時間内で作った食事では…。青春のスパイスにも限界があるわけで…。

 
皿に山盛りに盛られて湯気を立てている餃子の美味しかったこと…。
 
先日久しぶりに、高校の近くへ行った際、ちょうど昼前だったので、その餃子屋さんへ行ってみました。
 
店に到着したのが11:45位だったでしょうか、開店が11:30ということもあり丁度開店時の第一陣が店に入った後だったため店の外には5組程度並んでいる状況でした。待つこと20分、漸く入店。
 
高校時代の思い出の味、焼き餃子8個と、絶対この餃子は焼きより茹でが合うと思い、スープ水餃子8個を注文。
 
待つこと5分、先ずは焼き餃子が提供されました。

一つ食べた後ですが、いつも通りラー油と酢で

 

味の感想は…後程

 

焼き餃子を食べ終わって10分経っても15分経っても水餃子が来ません。周りを見ると、4組後から入店した方の水餃子が提供されています。

そろそろ限界でキャンセルしようと店員を呼ぼうと思ったところで「お待たせしてすみません。今、お作りしていますから」と言われました…。そういわれてしまったら、断ることもできず待つしかありません。さらに待つこと5分、ようやく提供されました。

スープで頂くということでラー油を投入
 
驚いたことにこちらの餃子は普通の餃子でした。
待たされたことも相まって期待外れ感が押し寄せてきました。
 
で、お味のほうですが…調理を見ている限りは冷凍はされていないと思ったんですが、焼き/茹でともに風味の中に冷凍焼けの匂いがほのかにしています。まぁ、一言でいえば「おいしさ控えめ」って感じです。
 
あの、夏合宿の打ち上げで我先に取り合って食した餃子にはほど遠いお味でした。地元ではそれなりの有名店で、ラーメン屋にも卸している店なんですけどねぇ…。
 
昔の記憶により美化されていたからなのか、待たされたことによるマイナス要因のせいなのか。そういえば焼き餃子は待たされていなかったなぁ…。
会社の近くにある、冷凍餃子の自販機の餃子の方が、安くて美味しかったです。
 
会計時に責任者ぽい方に「本当にお待たせしてしまって、申し訳ありません」と頭を下げられたけど、「過ぎた時間は戻らないんです」という言葉を飲み込んで店を後にしました。
 
再来店はまずありえないなぁ…