子どもも自分もラクになる どならない「叱り方」 単行本(ソフトカバー) 

– 2023/5/26 伊藤 徳馬 (著)

 

 

2カ月ぐらい前に読みました。この本は実践方法の具体例が示されていて、本当に素晴らしいのですが、2組で組んでロープレをしないとなかなか自分のなかには取り入れづらい点がありました。

もちろん、1人で声を出してイメトレするのも効果的だとは思いますが、私はちょっとできずでした。

仲良しのママ友さんと一緒に5分だけでもちょっと読むだけでだいぶ変わってくると思うのですけどね。

 

 

声を荒げて叱りかけても、呼吸を整えて落ち着いてから言葉かけを変える意識のきっかけにはなったと思います。

子どもの行動にカチンときてどっかーんの言動を赤カードとし、子どもが素直に親の言うことを受け入れて行動に移せる声かけでの対応を青カードとして著書では様々な具体例とともに適切な声かけが記されています。

 

 

基本は5つ。

①代わりの行動を教える「~してね」

②一緒にやってみる「一緒にやってみよう」

③気持ちに理解を示す「~だよね。わかるよ」「~なんだね」

④環境をつくる 「キョリ・メセン・シゲキ」

⑤ほめる「~できたね」

 

赤カードからの逆転の3つ。

①待つ「1,2,3,4,5」

②落ち着く「スーハ―スーハ―」

③聞く・考えさせる「何があったの?」「次からはどうすればいい?」

 

 

これらを活かして会話をします。

最初ではその項目ごとに会話の具体例が記され、後半は総合練習として、これら8つを使って声かけが披露されています。

 

この著書のいいところは

【落ち着く】ちょっとまって、スーハ―スーハ―

【環境をつくる】しゃがんで子どもと目線を合わせる

【代わりの行動】自転車は自転車置き場に停めるんだよ

【聞く・考えさせる】このあと、どうしたらいい?

【褒める】そうだね、自転車をかたづけるんだよね

【一緒にやってみる】じゃあ自転車置き場にいくよ

【ほめる】よしできたね。自分で自転車置き場に停められたね

 

と具体的な会話の前に、先ほど記した適切な声かけの項目が記されていることです。

これが非常にわかりやすい。最後にほめるで終わらせることで、もし最初に怒ってしまったとしても、後味がよく終わらせることができます。

 

親に促されてできたとしても「ちゃんとできたね」と褒めることで次に繋がっていきます。「お母さんが言わなくてもちゃんとしてね」と否定的な言葉だと、それは継続できません。

悪い言動があったとしても、親に諭されてできたことはきっちり認めて褒めることが本人の成長になってくるのだと思います。

 

 

今久しぶりに目次を見て、私も少し思い出してきました。

「一緒にしよう」はわりと言ってると思います。この本がきっかけだったかは覚えてませんが、子どもへの圧はかかりにくくなると感じてます。

気持ちに理解を示す共感はもっとも大事なことだと思います。コーチングの著書にもこれはよく書かれていました。

 

代わりの行動というのは、「走らない」ではなく「歩いて」としてもらいたいことを伝えることです。「走らない」と聞くと頭の中は「走る」のイメージが出来てしまうため、本来してもらう行動を伝えると効果的です。

ほめるに関しては、前回のブログで書いた「褒める」ではなく「認める」の言葉が私の心に残っており、アイメッセージで伝えていることがしばしば。

できたことは素直に一緒に喜んでいたりはしています。

 

子どもの気持ちに寄り添いながら、適切な行動ができるように、声を荒げるようなできごとがあっても、気持ちを落ち着かせて声かけができればと思います。