黄昏のニースの海岸にお別れを告げた翌朝。


まだ暗いうちから始発のバスに乗り、

ニース・コート・ダ・ジュール空港へと向かった。
暮らしの中の料理日記


この日は朝7時のeasyJetでボルドーに移動する予定だったのだ。
暮らしの中の料理日記


1時間強でボルドー・メリニャック空港に着いた。

荷物のターンテーブルには早速巨大ボルドーワインのお出迎えが。
暮らしの中の料理日記

空港から街までは結構時間がかかる。

みんなが乗っていたので、多分これだろうと思って荷物を積んで、

バスに乗り込む際に、運転手さんに

「カンコンス広場は停まるよね?」って聞いたら、

フランス語で「停まらないよ」っていう。


そのやりとりをを聞いて他の乗客もフランス語で色々教えてくれるのだが、全然分からん。

「ごめんなさい、英語でお願いします」って言うと、

「誰か、英語しゃべってあげて!」と

一番前席のおばちゃんが満席のバスの乗客全員に声かけしてくれ、

手を挙げ一人の乗客が、

「これはカンコンスは行かないよ、駅に着くから、そこからトラムに乗ったらいい」

と教えてくれた。


何とか理解したが、フランス人の英語はフランスなまりすぎて、本当に分かりにくい。

でも、本当にみんな優しい。

前にパリに行った際に、フランス人に意地悪された記憶が何回かあるが、

今回の旅では一度もそんなことはなかった。

出会ったフランス人はみんな温かく優しかった。


「トラムに乗りたくないから、カンコンス行きのバスを待つわ」とバスを降り、
次は運転手さんに、バスはカンコンスが終点であることを確認し、

街の中心地周辺にあるカンコンス広場まで約40分で無事に着いた。



カンコンス広場

暮らしの中の料理日記


「月の港ボルドー」というロマンティックな名前で世界遺産に登録されているボルドー。
その名の通り、ガロンヌ川沿いに湾曲した部分に発展した街だ。

世界的に名高いボルドーワインの産地の中心地で知られるが、
17~18世紀にはカリブ海の植民地と諸外国を結ぶ
中継貿易の一大商都として栄華を極めた。

豪華絢爛な大劇場に象徴されるように、
ワインがもたらした莫大な富が築いた街には
重厚な建造物が点在し、当時の繁栄ぶりを偲ぶことができる。

一時期イギリス領だったことがあるが、
上質なワインを求めるイギリス人のおかげで
ワイン畑も大きく発展したと言われている。


街にはトラムが走っています。

パンタグラフが無いため、景観上も問題ありません。

暮らしの中の料理日記



新古典派建築の大劇場。

暮らしの中の料理日記

栄華を極めていた時代に作られただけに、素晴らしい建物だ。



この大劇場とカンコンス広場の間にインフォがある。

インフォ主催の人気のワインシャトーツアーに当日参加できないかと、

ダメもとで行ってみたら、ラッキーなことに予約が取れた。

13:30に再びインフォ集合なので、それまで街を散策することにした。


大劇場前のホテルも素敵。

暮らしの中の料理日記


お店が立ち並ぶサント・カトリー通りを下り、右に折れると、

ボルドーの街を一望できるペイ・ベルラン塔が見えてきた。

暮らしの中の料理日記



その隣のサンタンドレ大聖堂。

暮らしの中の料理日記

この聖堂の最も古い部分は11世紀に遡るほど、歴史のある聖堂だ。



その隣には、市庁舎。

暮らしの中の料理日記



重厚感のある、落ち着いた街並みに、新しいトラム。

暮らしの中の料理日記


トラムのおかげで渋滞も解消したらしいが、

車も少なく、この落ちついた街の雰囲気大好きだな。

暮らしの中の料理日記



暮らしの中の料理日記


暮らしの中の料理日記


このガンベッタ広場横のチョコレート屋さんが美味しいらしいので、

来てみたら、バカンス中で1週間ほどお休みだった、残念。

暮らしの中の料理日記



朝ごはんを食べていなかったので、ホテル近くのPAULへ。
暮らしの中の料理日記

暮らしの中の料理日記


レーズンの入ったエスカルゴパン。

やっぱり、どんなパンもフランスは美味しいな~。
暮らしの中の料理日記


お次は、中心部にある「グランゾム・ギャルリー」へ。
暮らしの中の料理日記


いろんなお店が入っていますが、

地下には21時までやってるカルフールもあって、とても便利です。
暮らしの中の料理日記

目的はココ。


ボルドーといえば「カヌレ」。

正式にはカヌレ・ド・ボルドーと言われる、ボルドーのお菓子です。
暮らしの中の料理日記
ボルドーに多くのお店を展開する「バイラルドラン」で本場のカヌレを購入。


うう、パッケージもカワイイ。
暮らしの中の料理日記


表面パリッパリ!中モッチモチ。

バニラがいっぱい入っていました。

思ったより甘くなく、やっぱり本場は美味しい!

暮らしの中の料理日記



持って帰られるものならこんな箱で持って帰りたかったわ・・・
暮らしの中の料理日記


その後はガロンヌ川沿いを歩いて、現代美術館へ。
暮らしの中の料理日記


ココは19世紀の羊毛倉庫を改装した美術館で、

吹き抜けの空間を活かした個性的な展示方法が面白い。

暮らしの中の料理日記


現代美術作品が中心ですが、企画展以外は無料で入れます。


暮らしの中の料理日記



美術館に足を伸ばした目的はココ。

屋上のカフェ兼レストラン。
暮らしの中の料理日記

屋上の開放的な空間を利用し、

スタイリッシュなテーブルやイスが置かれている。

ランチでも食べたかったのだが、

12時前だったためか、ランチ前のスタッフの休憩中っぽかったので、

遠慮してビールだけにしておいた。

暮らしの中の料理日記

逆にほったらかしにしていてくれたので、一人でのんびりできた。
うん、なかなかいい空間だ。


あとは、シャトーツアーの時間まで、美しいガロンヌ川沿いを散歩。

暮らしの中の料理日記

キレイに整備された遊歩道と緑の上で、

みんな思い思いにくつろいでいました。
暮らしの中の料理日記


暮らしの中の料理日記


街灯もカワイイ。
暮らしの中の料理日記

正午近くに街に戻ると、朝とは違って、

多くのお店が開店し、人通りも多くなっていました。
暮らしの中の料理日記


そうそう、ボルドーは1泊だったので、

この旅で一番安いホテルを予約していたのだが、

大劇場のすぐ近くの超好立地の上に、すごくカワイイお部屋でした。


部屋のドアがピンク。

暮らしの中の料理日記


だと思ったら壁もピンク。
暮らしの中の料理日記

全ての小物、洗面所に至るまで、ピンクと緑で統一されていました。


ホテルの人に聞くと、一部屋ずつテーマを変えていて、

色も内装も全然違うのよ、って教えてくれました。


ニースのホテルはそこそこのお値段のくせに、

たいした部屋ではなかったのに、このコスパの違いはなんだ!


恐るべしリゾート地のハイシーズン料金ってことだよね・・・