春麗らかな4月。
有人知人周辺の変化。春の訪れは生活の変化の訪れだったりもする。
私は最近dvdで過去の映画作品を見る機会が増えた。
映画好きの知人が増え、情報共有することで、知らなかった名作の存在が山ほどあることに気がついたからである。
映画の良いところはストーリーと、画像、音楽、が作り手の世界観として提供されるところだ。
同じ題材だったとしても監督が異なったらきっと全く違うものになるだろう。
↑昨日dvdでみた映画
『プリシラ』
オーストラリアの作品で、1994年公開。
パッケージからして砂漠の広大な景色とカラフルで派手なドレスの三人!インパクトがすごい!
SATCの映画版予告に砂漠を歩くサラジェシカパーカーたちの姿があったが
さらに華やか!さらにゴージャス!と言ったところか…
ストーリーは3人のドラァグクイーンのロードムービー的な、でも、それぞれに問題と愛すべき点がある所、偏見や差別、家族。と重たいテーマをずっと描いている
……なのに内容は軽やかで、なんだかみている側が元気になってくる。
この作品が公開された94年。
まだまだ世の中は狭量で、インターネットも携帯電話も一般化されていない時代。
多様性なんて言葉すらなかった。
それでも、日々懸命に、お化粧して元気出そう!と言いながら、暮らしている人々の姿は今と変わらない。
プリシラ、美しいお化粧を施されたバス。でもそのお化粧は、深い傷口をカモフラージュするためのもの。
どんなに傷つくことには慣れても、
傷つかなくなることはないんだ。
この映画に出てくるファッション、景色!がまた壮大!
ABBAの音楽が軽やかに。
薔薇の花束が枯れないように、そっと差し伸べる優しさがあるよなぁ…
プリシラは進む。そして、ありたい場所へ帰っていく。
ここにいたい、と思える場所に気がつけるなら、きっとは人は幸せなんだ。とハッとさせられる作品。
とても前向きな気持ちと、誰かに優しくなりたくなる作品!
プリシラのバスを見つけたら、きっと飛び乗ってしまうだろうなぁ…
27年前の作品は輝きを増している。