LOVE days♡
そして私達は、高校生になった。
入学すると、人見知りな上に、
同じ学校からの子がいなくて。
新しい環境に馴染むのに必死だった。
少し勉強の出来る学校だったから、
そこも必死だったように思う。
その頃はケンジを思い出す余裕もなかった。
それに、フラれていた以上、
もう友達でいいから、
近くにいようとしてたのかもしれない。
少し学校が落ち着いてきた頃、
ケンジが高校まで遊びに来た。
私は嬉しくて、すぐ門まで行ったけど、
すぐに顔が曇った。
同じ高校の女の子を連れて来ていたから。
高校でもまた、ケンジはモテていたらしい。
「勝手に付いてきた。」
そう言ってたけど、もう世界が違ってて、
私はすぐに帰ってしまった。
友達でいいなんて言いながら、
結局どこかで期待してる自分が嫌だった。
そして私は決意する。
彼氏を作ろう。と。
「イマハナセルナラデンワクレ」
ケンジだ。
この一文だけで、
心臓がギュッとなった。
世界が止まった。
頭の中が一周した。
嬉しい。
連絡をくれただけで、そう思った。
ドキドキして部屋をウロウロして、
ベッドに飛び込んでバタバタして。
ようやく私は電話をかけた。
「よぉ」
ケンジは拍子抜けするほど、
以前毎日のように話していたままだった。
普通に何事もなかったかのように、
たわいもない話をしだした。
つられるように、私も普通に話していた。
いつものように憎まれ口をたたいて、
笑ってからかって。
ケンジが△△高校なことも聞けた。
偶然にも、その高校と私の行く高校は、
最寄り駅が同じだった。
嬉しい。
話せたことも、また会える距離なことも、
またな。って電話を切られたことも。
じゃあな。じゃなくて、またな。
次もある。
それだけで嬉しくて泣きそうだった。
卒業式の日から、
また熱がぶり返した。
2日ぐらいはゼリーしか食べられなくて、
しんどいくせに、痩せられる♡とかって、
ちょっとだけ喜んでた気がする。
でも熱も下がってきた頃、
ケンジと話せなかった後悔もぶり返した。
ケンジがどこの高校に行くかも知らず、
このまま過去の人になる…
それは嫌だった。
悩みぬいて、私は手紙を書いた。
なんか喋れなくなってたこと。
高校は〇〇に行くこと。
また話せたらいいと思ってること。
嫌がられたらどうしようと思いつつ、
手紙にしか書けないことを書いた。
それでもポストに入れる勇気がなくて、
春休みも終わる頃、ようやく投函した。
そして。
手紙が届いたであろう頃、
夜になってポケベルが鳴った。

