去年の今頃
まだガンであることを知りませんでした。


去年の10月頃
お風呂あがりに乳首からポタッと
白っぽい液が落ちてきて
パジャマについたのが始まりで
その時は
ネットで検索したり友達に聞いても
それほど深刻に考えませんでした。



不安ながらも様子をみて
2ヶ月が経ち
ある日その分泌液が
白っぽいものではなく
血が混じっていました。



怖くなり
母に相談したら
「すぐに病院へ行こう」と言われたけど
ガンだったらどうしようって
とにかく怖くて怖くて…



手遅れになったら困るからと
嫌がっている私を
無理矢理母が
病院に連れて行ったという感じでした。



まず検査のために
人生初のマンモグラフィー



左胸を機械に押さえこまれた時
乳首から血が吹き出し
台の上は血の海でした。



人生の終わりを感じた瞬間でした。



検査技師の人に
「怖い。怖い。」と
震えながら言ってたと思います。



紹介も予約もなく
突然大学病院に行ったので
診察まで時間がかかると言われて
病院内の喫茶店で
ランチを食べることになって
母と一緒に座ったけど
ご飯が喉を通らなかった。

「怖い。末期だったらどうしよう。
まだ死にたくない。」

そんなことばかり母に言ってたような
気がします。




結局そのときはマンモでもエコーでも
悪性との診断はなかったのですが
あのときの不安がピークだったので
通院して検査して良性だと思っていたものが
ある日突然、悪性だと言われても
なぜかピンとこなくて
あまり悲しくなかったような気がします。




ガンだとわかった今も
もちろん不安で怖いけど
一番怖かったのは
ガンかもしれないと思いながら
病院で待っているあのときだったような
気がします。












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