イヴ・サンローランの新ファンデは、なんとリキッドパウダーファンデーションとでも言うべき、画期的で不思議なファンデーションでした。
イヴ・サンローラン タン アンクル ド ポー
ゴールドとブラックの直線的なフォルムのパッケージは、美しさとシャープさが同居するとてもスタイリッシュなサンローランらしい造形。
私はこの美しさに憧れてかなりの数のサンローランのアイテムを持っています。
外蓋を外した後、内蓋とスパチュラが一体になっている仕組み。
スパチュラはインクに羽ペンを浸す仕草を思わせるフェザー型で、中央にホールがあり、両側の羽先に適量のファンデが取れるという計算された形です。
使ってみると、少量ずつ取れ、自分の使いたい量を調節することができ、なかなか便利でした。
使用前に見て「液だれしないのか」と不安に思った点は、全く問題ありませんでした。
腕に出してみると、適度な粘度のあるリキッドタイプのように感じます。
サラサラしすぎず、やわらかく優しい感じのテクスチャーです。
伸ばしている途中の写真です。
なめらかで、スルスルと気持ち良く肌の上を伸びていきます。
伸びが良いので、ムラになったりすることもなく、
このあたりで、このファンデの画期的なリキッドなのにパウダーということが、わかってきます。
リキッドを塗っているはずなのに、だんだんとふんわりとしたマット感が出てくるのです。
そして、伸ばし終わるとフォギーな雰囲気のパウダーファンデのような仕上がりになっています。ふんわりとしたマットなヴェールを乗せたような肌です。
それなのに、普通のパウダーファンデよりもぴたっと密着して、粉浮き感や厚ぼったさが全くありません。
また、パウダーファンデだと重ね塗りをすると厚塗り感が出てしまいますが、このファンデはそれが全くないので、よりカバーしたい部分に重ね塗りができます。しかも元がリキッドなので、重ねたい場所にピンポイントで塗ることもできます。
そして、非常に軽い仕上がりでありながらも、意外にもカバー力がしっかりとあり、肌のアラをかなり隠してくれます。
さらに、持ちがかなり良く、崩れがほとんどなく、化粧直しの回数が劇的に減りました。
皮脂や汗による毛穴落ち・崩れだけでなく、くすみもありませんでした。
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パウダーファンデの上質な仕上がりを持ちながらも、リキッドファンデの伸ばしやすさや重ねやすさといった使いやすさがあり、その上、どのファンデよりも軽く不快感がなく密着力が高いという、今までにない画期的なファンデーションだと思います。
私は、フォギーなふんわり肌にしたいと思うときも、パウダーファンデのカバー力や崩れや厚塗り感などに不満があり、いつもリキッドやクリームファンデばかり使っていました。
が、このタン アンクル ド ポーで、それらの不満が一気に解消し、かつ理想的なフォギーな肌を実現できました。
このリキッドでもパウダーでもない、しかしリキッドとパウダー両方の良いところを取ったファンデーション、ぜひぜひ試してみてください！と思わず言いたくなるほど、画期的です。
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