
銀座2丁目のメルサにあるイタリアンレストラン。
うーん、メルサ同様、良くも悪くも昭和的なお店でした。

ドゥエ・アンジェリー
メルサのビル自体や、このお店のエントランスの雰囲気に比べて、
中は明るくきれいな感じ。
写真を撮る少し前まで満席で、お客さんがたくさん。
でも、合コン?のような集団が、本当に耳が痛くなるような大声で騒いでいるので、
あまりゆったり食事する気分ではなかった。
お店の人が一言注意してくれればいいのになぁ、と思いつつ。

窓際の席は、銀座の路地が見えます(笑)
大塚家具が明るくてきれいだからまだよかった。オフィスで仕事してる人も見えます。
それでも、窓側のほうが開放的でいいかも。

前菜
・ゴルゴンゾーラとクリームチーズのパテ
・サーモンのディル風味
・パルマ産プロシュート
・ナスのマリネ バルサミコの香り
まず一皿目を見て思ったのが、お皿の雰囲気がイマイチだな、ということと、
ずいぶん1品が小さいな、ということ。
最近のコースは、ホテルのフレンチでも、かなりボリューム大きめで、
コース料理=少ないポーション、というのは昔の日本の話、と思っていた今日この頃。
でも、前菜ならこれもありか、と。
(しかし前菜だからというわけではなかったことが後にわかる)
さて、味は。
まず、チーズのパテは、とてもクリーミーで、臭みはすくなくて食べやすい。
ベーコンビッツが入っているのか、少し燻製のような香りがする。
手前のラズベリーソースと合わせて食べると、チーズケーキのよう。
サーモンは、ディル(ハーブ)の爽やかさとよく合っている定番。
生ハムは、ほんの一かけで、一口の半分で終わってしまうけど、
香りと口溶けの良い、きちんとしたパルマ産のプロシュートで、美味しかった。
ナスは、バルサミコがかなり効いていて、酸っぱさと甘さが濃いめ。
酸っぱすぎるのが苦手な私は、チーズと食べてまろやかに和らげて食べた。

くるみパン
くるみの量は少なめ、粉の香りも少なめ。特筆すべきことは特にない普通のパン。
きちんと温められていて、おかわり自由。

鎌倉野菜のバーニャカウダ
ミニトマト、キュウリなどよく知っている野菜だけでなく、
黄色人参やビーツ、ロマネスコ(三角錐型のブロッコリーのようなもの)まであったり。
野菜は新鮮で、甘みたっぷりで、歯ごたえが良く、とても美味しかった。
そして、バーニャカウダは、ニンニクとオリーブオイルとアンチョビがそれぞれ香る、
大好きな味

とても美味しかったので、付いているバゲットだけでなく、クルミパンも付けて食べた。
コースを通じて、これが私は一番おいしかったかも。

ベーコンとキャベツのペペロンチーノ
塩味のパスタ。
ペペロンチーノ(唐辛子)という名前だけど、辛さはほとんど感じられなかった。
アーリオオーリオペペロンチーノを想像していると、ニンニク味もほぼ感じられず。
よく言えば、隠し味的。
ベーコンの香りとキャベツの柔らかな甘みで、普通においしい感じ。
・・・と、7分目まで食べた夫が、フォークを置いた。
口に合わないものもないはず、と聞いてみたら、アリが中から出てきたらしい。
サーブ後に入ってきたとは思えないような、下の方から。
うーーーーーーーーーーーーーん。私のも一緒に作ってるよね。。。
お店の人に、一応言ったけど、新しいものと交換してくれるわけでもなく、途中で終了。

カサゴと海老のムニャイヤ
ハーブを利かせたオリーブオイルのソース
ガーリックと香草のソースで、特に特長のない塩味。
そこに、トマトソースを付けると少し甘みが足される。
カサゴは脂の乗った白身魚でガーリックととても合う。
ただ、カサゴはびっくりするほど小さな一口サイズ、
海老もグラタンに乗っているような小さなもの。
フルコースのメインの魚でこのサイズ、久しぶりに見た!!!
そして、ソースがほぼオイルなので、私には少しギトギト感が辛かった。
夫は好みの味だったみたい。

仔牛肉のアッロースト 粒マスタード風味
魚の時点で予想はしていたけど、メインのお肉もやはり一口サイズの小ささ。
ちなみに、ホテルのイタリアンなどに比べて、お皿が一回り、二回り小さめで、
お皿が大きいから肉が小さく見える、というわけでもない。
そして、肝心の味なのだけど。
ソースは、粒マスタードの風味はそれほどなくて、ほぼ塩味。
繊細すぎて、私にはわからないのだろうか。
粒マスタード嫌いの夫も特に何も言わず食べている。
そして、食感が、非常に不思議。
なんだろ、筋がものすごく入ってるんだけど、固いわけではなく。
私が???と思っていると、夫は鶏肉??とか言ってるし。
何か近いものを知っている気がして、一生懸命思い出したのが、
安いファミレスのパーコー麺の上に乗っている豚の唐揚げ。
しかし仔牛ということなので、さらに考えてみると、シチュー・カレー用のスネ肉を
柔らかく煮てから表面を焼いたような。
いずれにしても、「仔牛肉のアッロースト」で予想していたものとは
だいぶ違う食感で、とても不思議な感じになってた。

ドルチェ盛り合わせ
桃のムース、バニラアイス、抹茶のシフォンケーキ、フルーツ。
パスタに虫が入っていたので、少しサービスしてくれたとのこと。
フルーツ部分かな。
桃のムースが、ほんのり桃風味でバニラの香りもあって、おいしかった。
抹茶のシフォンケーキは、相変わらず私はお抹茶味を感じられない人間。。。
フルーツは、サービスなので何も言うべきではないかもしれないけど、
とても薄切り&一切れの半分、など、やはり極小サイズ。

コーヒー
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まず記憶に残っているのが、一品一品の小ささ。一口サイズ。
昔のコース料理はこんな感じだった気がするのだけど、
最近は、どこに行っても、一品でも満足できるような量がしっかりとあるのに。
なぜか昭和的だと感じた理由の1つ。
それと、お皿。
家庭で使うようなサイズ、家庭で使うような模様のお皿のせいか、
妙に貧弱に見えてしまった。
さらに、盛りつけ。
魚、肉、デザートの写真を見ても伝わるのではないかと思うけど、
まるで私のお料理のように、ソースが流れてしまっていたり、
イマイチ格好良くなかったり。
そして、今回一番残念だったのが、大人数のお客さん。
すごく通る声の女性が、酔っ払って大声を上げるのに、
お店の人は何も注意しないので、自分で言いに行こうかと思うくらいだった。
彼らの近くに座っていた男性2人は店の奥へ席を替えてもらっていたし。
という感じで、イマイチ満足感がなかったです。
めずらしく値段を書くけど、6,000円のコースならもう少し満足できるところが
近くの銀座2丁目だけでもいくつも見つかりそう。
夫も、3倍出してマンダリンのがいいな、とぼそっと言っていた。
でも、どことなく昭和的な懐かしい感じもしたので、ある程度の年代には、
落ち着くのかもしれない、と思ったり。
スパゲティだけ、とか、ワインのみながらバーニャカウダ食べて帰るとか、
コース料理でゆったりお食事、を目的にしなければいいのだと思う。
ただ、私は、もう行かないかな。