なんだかんだあったソウルメイトなお兄さんから連絡が入ったのは先日のこと。その行く末を案じていたけど、すぐに動いているだろうし、落ち着いたら連絡くるだろうなーと思っていたので、連絡せずに大人しくいい子ちゃんに待っていたのです。我ながら健気。
そんなワケで、近況報告と共に宿題も貰いつつ、久々に飲んできたよってお話。
久々に見た顔は以前より若返ってる気がした。特に目元。きっと今はやりたい事をやっているから、そんな顔つきになっているんだろうなって気づいたら、アタシは顔つき変わってるのかなーって、ちょっと気になったりしちゃった。積もる話は沢山あって、ノンストップで4時間半近く話す話すー。かなり、真剣に話していたので、結構飲んだはずなのに、シラフに近い2人。爽やかにバイバイしたわ。
改めて感じた事は、やっぱ「似てる」。性別も立場も環境も違うんだけど、思うことが手に取るように分かる。さらには、仕事に対するスタンスも一緒。お互い仕事をする上で自分の存在意義を見出したいというか、もうね、怖いぐらい自分にタブっているの。だから、話を聞いてても「うんうん、言いたいは分かるよ。アタシも絶対そうしてるわ」って感じなの。途中でアタシお得意の意図せず、サラっと話題を変えて「あれ、なんでこんな話になっていたんだっけ」という、我に返るってパターンが炸裂して大笑いしたけどね。これ、アタシの「相変わらず」な部分なんだってさ。B型に負けず劣らずのマイペースっぷりよね。
…脱線しちゃったけど、お互いに似てるとは言えども、アタシは100%感性で完結する仕事だし、相手は感性の上に理論武装もしなきゃいけない仕事をしているせいか、異なる部分、凹凸みたいな部分があったりするので、割とケンカっ早いお兄さんだけど、ケンカになることがまずない。あ、アタシも十分ケンカっ早いわ、人の事言えないわね。そんな2人の意見が異なったりすると、ケンカになりそうだけど「ほーそうゆう所突いてくるのね」って新発見だったりする。これって、感性が似てないと全然グッと来ないし、「なーに言ってんのよ」って的外れになっちゃう事が多い。こうゆう事って、アタシだけが感じてる事なのかなぁってずっと思っていたけど、相手もやっぱり同じような事を感じてるみたい。
「ねぇ、アタシはさ、今まで言った事がなかったけど、貴方にソウルメイトに近いようなモンを感じてるんだけどさー」と言うと、何を今更ってようなテンションで、サラっと肯定されたんだもの。
アタシがピヨピヨな編集者として初めて会った時に、向かうは若い女が来たけど、香水くせーなって思っていたみたいだし、こっちだって、すんげー軽そうな男だなって、お互いに最悪に近い第一印象。仕事を通して交流し、ある時のタイミングから距離が縮まり、今に至るアタシ達はおじさんとおばさんだ。はっきり言って、アタシが編集者・ライターを辞めた後なんて、ビジネスな点で言えば必要ないだろうけど、変わらず付き合い続け、気づけば今はアタシが役に立てる立場。しかも、それはアタシが望んでいたカタチだったりするので、どうしても繋がってしまう間柄なんだなぁと感じられずにはいられない。
抽象的な表現ばっかになっちゃったけど、とにかく今でも付き合い続けている人だったり会いたいなって思う人ってすごく貴重。環境が変わって連絡が途絶えたりしたって、久々に連絡して、その当時と変わらない熱を感じられるのって素晴らしい。
悲しいけど、この業界は衰退していくのは間違いないと言われ続け、何年経ったかな。それが確実に実感していくものになってきているけど、この業界を通じて、こうやって同じベクトルに向かっている人と出会えた事に感謝。しかも、お互い腐らず信念貫き、よくここまで来たもんだ。まぁ、アタシがかつて勤めていた出版社じゃないけど、社畜になってたら、まず無理な話だもの。
本音は衰退していく業界に愛や恩義を抱いてる2人。日本の娯楽として残って欲しいと思うからこそ、出来る範囲で足掻いていこうと思ってる。いずれ撤退するだろうけど、それまでは
いい話聞けて、いいお酒飲めたので、生ぬるい不快な風すら心地よく感じた夜だったのでした。