小雨、市民遊園地の外。
正面入口付近。
大きな音を立てて
ライトを付けないショベルカーが
やって来る。

停止すると、車内から降りて
タバコを吸い出す、ガラの悪い運転手。
違う手には、スマホで電話。


運転手「入口に着きましたぜ。
さっそく、もうやっちまいますか?」


ポンポンと肩を叩かれる運転手。


運転手「うっせぇーな、今、電話し」


運転手が振り向くと、警官が数人。


警官A「遊園地入口付近は
禁煙場所なんだけど」

運転手「あ、ああ、すいませんσ(^_^;)」

警官B「何、この重機?
遊園地の許可証を見せて」

運転手「えっ」

警官C「今夜は工事の予定なんて
無いよ、中でイベントをやってるのに」

警官ABC「・・・で、何の用???」

運転手「ははははは、えーっと。。。」



雨宮ビル、最上階。
遊園地を眼下に見る雨宮。


雨宮「おい、どうした?
何も動きが無いぞ」


部下の携帯が鳴る。


部下「失礼します。・・・何、
どうしてそんな事に?」

雨宮「こんな時に、トラブルか?」

部下「いえ、かなり不測の事態に」

雨宮「どういう意味だ???」


不意に部屋のドアがノックされる。


雨宮「今は、取り込み中だ!」


そんな雨宮の返事を無視して
ドアを開ける一人の男。
薄暗い部屋を入ってくる。


辻褄「・・・ほぉ、高みの見物とは
なかなかの趣味だな、君?」

雨宮「つ、辻褄さん、、、
ど、どうして、こちらへ???」


現れた辻褄は、月のカケラの
光ったボールを
掌でポンポンと球遊びしている。


辻褄「いや、遊園地のイベントに
寄ったついでだよ。君も裏イベントを
企画していると、小耳に挟んでねぇ」


辻褄は、そのボールを思い切り
雨宮へ投げつけた。
雨宮の鼻先をかすめ、
大きなガラス貼りの窓に当たり、
跳ね返ったボールを片手で
受け止める辻褄。


雨宮「・・・・・・」

辻褄「・・・あんまり調子に乗ってると
このビルごと、潰すぞ、ガキ!
ロケットはなぁ、テメーの小遣い稼ぎの
道具じゃねぇーんだよ!!」

雨宮「も、もうしません、
ごめんなさい、ゆ、許して下さい。。。」


初めて見る、辻褄の鬼の形相に
土下座して、半泣きになる雨宮だった。



遊園地内、イベント中。
ロケットのオブジェへ向けて
お立ち台に立ち、観客たちは各々
願いを大声で言いながら
取り付けられた大きなボードの的に
光るボールを投げていた。


男の子「ウソだと思うけど、
本当に飛んでほしい〜!!」

卯川「ほんまに飛ぶって
ゆーてるやろがw」

おばあちゃん「早く雨が
上がってほしいのう!」

卯川「そうそう、そういう前向きな
お願いの方が、ポイントは高いw」

美月「何のポイントなのよ?」

卯川「満月ポイントやないかーいw」


卯川ことウサやんと
美月ことウサぴゃんは
進行役として側に立ち
茶々を入れているw
だが、依然、降り続く雨。
止みそうにない。


美月「・・・ウサやん、
もうすぐ終わっちゃうよ(T_T)」

卯川「・・・・・・」


もうお立ち台へ並ぶ列の数が
減っている。
あと、数人。


卯川「・・・ま、何とかなるやろw」

美月「いっつも言う、
その、何とかって、何なのよ!」

卯川「何とかは、何とかやろうがw」

美月「ハァ〜?
もうアッタマ来たo(`ω´ )o」


卯川の手に持つペンライトが
光っている。
進行変更、アドリブの合図。
察知したイベントコンサルタントたちは
別のマイクを用意した。


男「おおっとー、ここに来て
ウサやんとウサぴゃんの
喧嘩が始まりました〜」

女「もうイベント終盤なのに
ウサギ同士が仲間割れをして、
どーなるのでしょうか???」

卯川「(ハリセンを取り出すw)
はーい、月のカケラを投げるの、
プチ待ってな。・・・やるか、
ウサぴゃん?」

美月「(同じくハリセンw)
望むところよ、ウサやん!」


二人が考えていた最終手段。
時間稼ぎの、ハリセン対決(笑)

美月はいきなり、卯川に殴り掛かった。
それをハリセンで受け止める卯川。
ハリセン同士の鍔迫り合い。


卯川「(小声)もうちょっとや、
あともうちょっとで、雨は止む」

美月「(小声)それで、満月は
拝めるの?」

卯川「それは分からんw
奇跡に賭けたんや」

美月「ほんっとうに、頭に来た( *`ω´)」


美月は思い切り、ハリセンを振り払った。
後方に飛ばされる卯川。
水溜りを転がりながら、サッと立ち上がる。


卯川「ほら、見てみぃ、雨は上がった!」


水溜りの波紋が無くなる。
見守る観客たちも夜空を見上げた。
歓声が上がる。
雨は止んだが、まだ真っ暗な闇の世界。


卯川「ここからは、俺ら妖精ウサギ族の
出番や。戦闘ダンスで、月を呼ぶ!」

美月「(卯川のアドリブについて
いけないw)妖精ウサギ族の
戦闘ダンス???」

卯川「もう、ノリの悪い
やっちゃなぁσ(^_^;)
今までの対決を続けるだけやw」

美月「あ、、、望むところよ!」


美月は再び卯川に切りかかる。
それをジャンプでかわす卯川。
歓声が上がる中、雨雲が晴れるまでの
二人の死闘が始まった。






つづく。


なっ?   無駄に長いねんw
明日はとうとう、満月ですよ(吐血)
終わるかなぁ、終わりたいなぁσ(^_^;)
どういう状況でも、プロは締め切りを
守らなあかんわなw