三日月の夜。
静かな高級料亭。
座敷の間に、市議会議員で美月の父
辻褄飛雄馬と、雨宮が
対面で座っていた。
雨宮「(頭を下げ)・・・その節は、
お世話になりました」
辻褄「何も世話などしてないだろう。
もう君と会う事もないと思ってたのだが」
雨宮「こちらからお願いしたのに
美月さんとの縁談の件は、
誠に申し訳ございませんでした」
辻褄は、御猪口の酒をくっと飲む。
辻褄「いや、時間を持て余していた
美月には、いい暇潰しになると
思ってただけだ。まぁ、美月からなら
ともかく、君から断られるとは
夢にも思わなかったがね」
雨宮「・・・・・・」
辻褄「私はこれでも忙しい身だ、
要件なら早く済ませてもらいたい」
雨宮「・・・我が社の
ロケット開発の件です」
辻褄「ほぉ、ついに動き出したのかね?」
雨宮「いえ、この前もお伝えした通り、
それには遊園地跡のマンション事業は
外せません。資金の問題で」
辻褄「ロケット開発研究者の問題の方は
クリアーしたのかね?」
雨宮「いえ、そちらも。ただ、
縁談を抜きにしても、美月さんには
手伝って頂きた、、、」
辻褄は、御猪口をガンと
テーブルに置いた。
辻褄「・・・ロケット開発は、
父の悲願の夢だった。だからこそ、
君の事業を支援したかった。でも
もう、そんな事はどうでもいい。
私の今の心配のタネは、美月の将来だ。
けれど娘も、自分の意思で動き始めた。
私は、そんな不肖の娘を支援したい」
雨宮「つ、辻褄さん、、、」
辻褄「君の黒い噂は、私の耳にも
届いている。遊園地の件も
ロケット開発の件も、もう私は
立ち入らない。君の好きにしたまえ」
辻褄はそう言って立ち上がると
部屋を出て行った。
料理の載ったテーブルを
乱暴にひっくり返す雨宮。
雨宮「親娘ともども、僕をコケに
しやがって。。。
こうなれば、実力行使だ!」
市民遊園地。
今日は休園日。
多数の作業員が園内に入り
乗り物などの日常点検に
余念がない。
運営事務所。
私服の卯川と美月、運営職員たちと
見慣れない男女が居た。
運営会議中。
卯川「おいおい、新イベントとか
予算的にもやってる余裕はあるんかよ」
美月「はっきり言って、ありませーん」
卯川「なら、今のまんまで
コツコツやるしかあらへんやん?」
美月「守ってばかりでも、ダメなんです。
いずれ、お客さんに飽きられます。
波が来てる今、攻める時は攻める、
攻撃は最大の防御なんですから(〃ω〃)」
卯川「新しい絶叫マシンでも
作るつもりか?」
美月「だから、そんな予算は
ありませーん。それでこの方たちを
お呼びしたのですよ」
男性「イベントコンサルタントの
者です」
女性「以後、お見知り置きを」
卯川「またミツキちゃんの
お友達かぁ〜σ(^_^;)
どんだけお前は、顔が広いねんw」
美月「これは、父の教えです。
政治家の身内なる者、誰にでも
優しく仲良くしておきなさいって」
卯川「ただ一票が、ほしいだけやん(笑)」
美月「ま、そういう事なんでしょーけど
結果オーライです(〃ω〃)」
卯川「それで、ド派手なパレードでも
やるんかよ。花火もドンパチして?」
美月「だ・か・ら、
そんな予算は無いって、
さっきから言ってるでしょ( *`ω´)」
卯川「急に怒んなよ、、、σ(^_^;)」
男性「なので、我々は
役者も設備も使わない」
女性「お手軽で低予算の
イベントを提案させて頂きました」
卯川「その答えは?」
男性と女性「お客様が、全員参加の
イベントです!」
卯川「ぜ、全員参加???」
美月「題して、満月の日に
ウサやんとウサぴゃんを
みんなで仲良く協力して
お月様へ返そうイベントです(〃ω〃)」
卯川「題してねぇーσ(^_^;)」
美月は掛けたメガネを上げて
ノリノリの表情だった。
つづく。
もう後ちょっとのお付き合いをσ(^_^;)
やっと段取りは整いましたw
そして、月末。
いよいよ誕生日が近づいて来たぜ、
憂鬱だ。。。( ´Д`)y━・~~
